Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

_conn_req_max_q0

説明

単一の TCP リスナーが持つことができる、不完全な (3 段階ハンドシェークがまだ終わっていない) 保留状態の TCP 接続のデフォルトの最大数を指定します。

TCP の 3 段階ハンドシェークについては、RFC 793 を参照してください。_conn_req_max_qも参照してください。

デフォルト

1,024

範囲

0 から 4,294,967,295

動的か

はい

どのような場合に変更するか

きわめて多くの接続要求を受信することがある Web サーバーのようなアプリケーションでは、着信頻度に応じてこのデフォルト値を増やすことができます。

_conn_req_max_q0 と、各ソケットについて保留状態にある接続の最大数との関係は、次のとおりです。

接続要求を受信すると、TCP はまず、受け付けられるのを待っている保留状態の TCP 接続 (3 段階ハンドシェークが終わっている) の数が、そのリスナーに対する最大数 (N) を超えていないかをチェックします。接続数が超えていると、その要求は拒否されます。超えていなければ、 は、不完全な保留状態の TCP 接続の数が、Ntcp_conn_req_max_q0 の合計を超えていないかをチェックします。そうでなければ、その要求は受け付けられます。それ以外の場合、もっとも古い不完全な保留状態の TCP 要求がドロップされます。

コミットレベル

変更の可能性あり