Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

ncsize

説明

ディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) のエントリ数を指定します。このパラメータは、UFS、NFS、および ZFS が、解決されたパス名の要素をキャッシュするときに使用します。

DNLC は、否定的な検索情報もキャッシュします。これは、キャッシュ内で見つからない名前がキャッシュされることを意味します。

データ型

符号付き整数

デフォルト

(4 x (v.v_proc + maxusers) + 320) + (4 x (v.v_proc + maxusers) + 320) / 100

範囲

0 から MAXINT

単位

DNLC のエントリ

動的か

いいえ

検証

ありません。値を増やすと、ファイルシステムのアンマウントに必要な時間が増えます。これは、アンマウントプロセスでそのファイルシステムのエントリをキャッシュから削除する必要があるためです。

どのような場合に変更するか

kstat -n dnlcstats コマンドを使用して、DNLC が小さすぎるために DNLC からエントリが削除されたことを知ることができます。pick_heuristic パラメータと pick_last パラメータの合計は、キャッシュが小さすぎるために再利用されたエントリ (そうでなければ有効であったはずのエントリ) の数を表します。

ncsize の値が大きすぎると、システムに直接的な影響があります。システムは、ncsize の値に基づいて DNLC の一連のデータ構造体を割り当てるからです。デフォルトで、システムは、ncsize に 64 バイトの構造体を割り当てます。ufs_ninode nfs:nrnode が明示的に設定されていないと、この値は UFS と NFS にさらに影響を与えます。

コミットレベル

変更の可能性あり