Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

tsb_alloc_hiwater_factor

説明

tsb_alloc_hiwater を初期化して、変換ストレージバッファー (TSB) に割り当てることのできる物理メモリー量に、次のように上限を設けます。

tsb_alloc_hiwater = 物理メモリー (バイト数) / tsb_alloc_hiwater_factor

TSB に割り当てられたメモリーが tsb_alloc_hiwater の値と等しい場合、TSB メモリー割り当てアルゴリズムはページがマップ解除されると TSB メモリーを再利用しようとします。

この係数を使用して tsb_alloc_hiwater の値を増やす場合は、注意が必要です。システムのハングを防止するには、高水位値が swapfs_minfreesegspt_minfree の値よりかなり小さくなるようにする必要があります。

データ型

Integer

デフォルト

32

範囲

1 から MAXINIT

係数 1 の場合、すべての物理メモリーを TSB に割り当てることができるようになるので、システムが停止する可能性があります。また、係数が大きすぎると、TSB に割り当てることのできるメモリーが残らないので、システムパフォーマンスが低下します。

動的か

はい

検証

なし

どのような場合に変更するか

非常に大型の共有メモリーセグメントに接続するプロセスがシステムに多数ある場合、このパラメータ値を変更します。ほとんどの場合、この変数のチューニングは不要です。

コミットレベル

変更の可能性あり