次のセクションでは、SCSI デバイスからブートする方法について説明します。
関連付けられた物理 LUN が OBP でブート可能な SCSI デバイスタイプ (CD、DVD、ディスクなど) を参照している任意の仮想 LUN をブートできます。
OpenBoot PROM プロンプトで boot コマンドを発行する前に、ゲストドメインの仮想 SCSI HBA および関連付けられた仮想 LUN を検索するために probe-scsi-all コマンドを実行します。
次の注釈付きの例では、その出力の関連する部分を強調表示しています。
{0} ok probe-scsi-all
/virtual-devices@100/channel-devices@200/scsi@0 行 1
vHBA
TPORT-PHYS: w200200110d214900 行 2
LUN: 1 Disk VLUN 2097152 Blocks, 1073 MB
LUN: 0 Disk VLUN 32768000 Blocks, 16 GB 行 3
この probe-scsi-all の出力例は、タイプが disk である 2 つの LUN を持つ 1 つの仮想 SCSI HBA インスタンス (scsi@0) を示しています。
特定の仮想 LUN からブートするには、boot コマンドに渡すデバイスパスを手動で構成します。デバイスパスの構文は次のとおりです。
vhba-device-path/disk@target-port,lun:slice
行 3 の LUN からブートするには、デバイスパスを次のように構成する必要があります。
target-port の値を行 2 から取得する
vhba-device-path の値を行 1 から取得する
結果として得られるデバイスパスを次に示します。
/virtual-devices@100/channel-devices@200/scsi@0/disk@w200200110d214900,0
このデバイスパスを OBP の boot コマンドに次のように渡すことができます。
{0} ok boot /virtual-devices@100/channel-devices@200/scsi@0/disk@w200200110d214900,0
SCSI デジタル多用途ディスク (DVD) ドライブからブートして、その DVD からゲストドメインをインストールできます。
次の例は、SCSI DVD デバイスが primary ドメインに接続されている仮想 SCSI HBA の構成を示しています。
primary# ldm list-hba -t -d primary
IPORT VSAN
----- ----
[...]
/SYS/MB/SASHBA1/HBA0/PORT40
init-port w50800200008f4329
Transport Protocol SAS
c2t3d0s0
lun 0
removable media 1
primary# ldm add-vsan /SYS/MB/SASHBA1/HBA0/PORT40 dvd_vsan primary
/SYS/MB/SASHBA1/HBA0/PORT40 resolved to device: /pci@400/pci@2/pci@0/pci@4/scsi@0/iport@40
primary# ldm add-vhba dvd_vhba dvd_vsan gdom
gdom ドメインコンソールから、SCSI デバイスをプローブして DVD からブートします。
{0} ok probe-scsi-all
/virtual-devices@100/channel-devices@200/scsi@0
vHBA
TPORT-PHYS: p3
LUN: 0 Removable Read Only device TEAC DV-W28SS-V 1.0B
{0} ok boot /virtual-devices@100/channel-devices@200/scsi@0/disk@p3
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