ドメインのモニタリング
このセクションでは、Oracle VM Server for SPARC MIB に問い合わせることによって論理ドメイン (ドメイン) をモニターする方法を説明します。このセクションではまた、さまざまなタイプの MIB について説明します。
環境変数の設定
Oracle VM Server for SPARC MIB に問い合わせる前に、PATH、MIBDIRS、および MIBS 環境変数を設定する必要があります。
$ PATH=/usr/bin:$PATH; export PATH
$ MIBDIRS=/opt/SUNWldmib/lib/mibs:/etc/net-snmp/snmp/mibs; export MIBDIRS
$ MIBS=+SUN-LDOM-MIB; export MIBS
Oracle VM Server for SPARC MIB の問い合わせ
システムに多数のドメインがある場合、SNMP 要求への応答が可能になる前に、SNMP エージェントがタイムアウトする可能性があります。タイムアウト値を増やすには、–t オプションを使用して、より長いタイムアウト値を指定します。たとえば、次の snmpwalk コマンドはタイムアウト値を 20 秒に設定します。
# snmpwalk -t 20 -v1 -c public localhost SUN-LDOM-MIB::ldomTable
また、–t オプションを使用して、snmpget コマンドおよび snmptable コマンドのタイムアウト値も指定できます。
単一の MIB オブジェクトを取得するには:
# snmpget -v version -c community-string host MIB-object
多数の MIB オブジェクトを取得するには:
snmpwalk コマンドまたは snmptable コマンドを使用します。
# snmpwalk -v version -c community-string host MIB-object
# snmptable -v version -c community-string host MIB-object
注 - snmptable コマンドを
–v2c または
–v3 オプションを付けて使用して Oracle VM Server for SPARC MIB 2.1 ソフトウェアをクエリーすると、空の SNMP テーブルが返されます。
snmptable コマンドで
–v1 オプションを使用すると、期待どおりに動作します。
この問題を回避するには、–CB オプションを使用し、GETBULK リクエストではなく GETNEXT リクエストのみを使用してデータを取得します。Oracle VM Server for SPARC MIB の問い合わせを参照してください。
使用例 21-1 単一の Oracle VM Server for SPARC MIB オブジェクトの取得 (
snmpget)
次の snmpget コマンドは ldomVersionMajor オブジェクトの値を問い合わせます。このコマンドは、ホスト localhost に snmpv1 (–v1) とコミュニティー文字列 (–c public) を指定します。
# snmpget -v1 -c public localhost SUN-LDOM-MIB::ldomVersionMajor.0
SUN-LDOM-MIB::ldomVersionMajor.0 = INTEGER: 1
使用例 21-2 ldomTable からのオブジェクト値の取得 (
snmpwalk)
次の例は、snmpwalk コマンドを使用して ldomTable からオブジェクト値を取得する方法を示しています。
次の snmpwalk -v1 コマンドは、ldomTable テーブルのすべてのオブジェクトの値を返します。
# snmpwalk -v1 -c public localhost SUN-LDOM-MIB::ldomTable
SUN-LDOM-MIB::ldomName.1 = STRING: primary
SUN-LDOM-MIB::ldomName.2 = STRING: LdomMibTest_1
SUN-LDOM-MIB::ldomAdminState.1 = INTEGER: 0
SUN-LDOM-MIB::ldomAdminState.2 = INTEGER: 0
SUN-LDOM-MIB::ldomOperState.1 = INTEGER: active(1)
SUN-LDOM-MIB::ldomOperState.2 = INTEGER: bound(6)
SUN-LDOM-MIB::ldomNumVCpu.1 = INTEGER: 8
SUN-LDOM-MIB::ldomNumVCpu.2 = INTEGER: 4
SUN-LDOM-MIB::ldomMemSize.1 = INTEGER: 3360
SUN-LDOM-MIB::ldomMemSize.2 = INTEGER: 256
SUN-LDOM-MIB::ldomMemUnit.1 = INTEGER: megabytes(2)
SUN-LDOM-MIB::ldomMemUnit.2 = INTEGER: megabytes(2)
SUN-LDOM-MIB::ldomNumCrypto.1 = INTEGER: 1
SUN-LDOM-MIB::ldomNumCrypto.2 = INTEGER: 0
SUN-LDOM-MIB::ldomNumIOBus.1 = INTEGER: 2
SUN-LDOM-MIB::ldomNumIOBus.2 = INTEGER: 0
SUN-LDOM-MIB::ldomUUID.1 = STRING: 5f8817d4-5d2e-6f7d-c4af-91b5b34b5723
SUN-LDOM-MIB::ldomUUID.2 = STRING: 11284146-87ca-4877-8d80-cd0f60d5ec26
SUN-LDOM-MIB::ldomMacAddress.1 = STRING: 00:14:4f:46:47:d6
SUN-LDOM-MIB::ldomMacAddress.2 = STRING: 00:14:4f:f8:d5:6c
SUN-LDOM-MIB::ldomHostID.1 = STRING: 0x844647d6
SUN-LDOM-MIB::ldomHostID.2 = STRING: 0x84f8d56c
SUN-LDOM-MIB::ldomFailurePolicy.1 = STRING: ignore
SUN-LDOM-MIB::ldomFailurePolicy.2 = STRING: ignore
SUN-LDOM-MIB::ldomMaster.1 = STRING:
SUN-LDOM-MIB::ldomMaster.2 = STRING:
SUN-LDOM-MIB::ldomExtMapinSpace.1 = STRING: off
SUN-LDOM-MIB::ldomExtMapinSpace.2 = STRING: off
SUN-LDOM-MIB::ldomWholeCore.1 = INTEGER: 0
SUN-LDOM-MIB::ldomWholeCore.2 = INTEGER: 0
SUN-LDOM-MIB::ldomCpuArch.1 = STRING: native
SUN-LDOM-MIB::ldomCpuArch.2 = STRING: native
SUN-LDOM-MIB::ldomShutdownGroup.1 = INTEGER: 0
SUN-LDOM-MIB::ldomShutdownGroup.2 = INTEGER: 15
SUN-LDOM-MIB::ldomPerfCounters.1 = STRING: htstrand
SUN-LDOM-MIB::ldomPerfCounters.2 = STRING: global,htstrand
SUN-LDOM-MIB::ldomNumCMI.1 = INTEGER: 0
SUN-LDOM-MIB::ldomNumCMI.2 = INTEGER: 0
次の snmpwalk コマンドは、snmpv2c と snmpv3 を使用して、ldomTable の内容を取得します。
# snmpwalk -v2c -c public localhost SUN-LDOM-MIB::ldomTable
# snmpwalk -v 3 -u test -l authNoPriv -a MD5 -A testpassword localhost \
SUN-LDOMMIB::ldomTable
使用例 21-3 ldomTable からのオブジェクト値の表形式での取得 (
snmptable)
次の例は、snmptable コマンドを使用して ldomTable からオブジェクト値を表形式で取得する方法を示しています。
次の snmptable -v1 コマンドは、ldomTable の内容を表形式で表示します。
# snmptable -v1 -c public localhost SUN-LDOM-MIB::ldomTable
次の snmptable コマンドは、snmpv2c を使用して、ldomTable の内容を表形式で表示します。
v2c または v3 snmptable コマンドの場合、–CB オプションを使用して、GETBULK ではなく GETNEXT 要求だけを指定し、データを取得することに注意してください。
# snmptable -v2c -CB -c public localhost SUN-LDOM-MIB::ldomTable
Oracle VM Server for SPARC MIB 情報の取得
このセクションでは、Oracle VM Server for SPARC MIB から表またはスカラーオブジェクトの形式で取得できる情報について説明します。
ドメインテーブル (ldomTable)
ldomTable は、システムの各ドメインを表すときに使用されます。情報には、仮想 CPU、メモリー、暗号化装置、および I/O バスのリソース制約が含まれます。このテーブルには、汎用一意識別子 (UUID)、MAC アドレス、ホスト ID、障害ポリシー、マスタードメインなどのドメイン情報が含まれます。
表 21-1 ドメインテーブル (ldomTable)
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ldomIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルのインデックスとして使用される整数 |
ldomName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ドメインの名前 |
ldomAdminState |
整数 |
読み取り/書き込み |
アクティブな管理のために、ドメインの起動や停止を実行します。
値 1 はドメインを起動します
値 2 はドメインを停止します
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ldomOperState |
整数 |
読み取り専用 |
ドメインの現在の状態。次の値のいずれか 1 つです。
1 はアクティブ状態
2 は停止状態
3 はアクティブでない状態
4 はバインド状態
5 はアンバインド状態
6 はバウンド状態
7 は起動状態
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ldomNumVCPU |
整数 |
読み取り専用 |
使用している仮想 CPU の数。ドメインがアクティブでない状態の場合、この値は要求された仮想 CPU の数になります。 |
ldomMemSize |
整数 |
読み取り専用 |
使用している仮想メモリーの容量ドメインがアクティブでない状態の場合、この値は要求された記憶域サイズになります。 |
ldomMemUnit |
整数 |
読み取り専用 |
次のメモリー単位のいずれか 1 つです。
1 は KB
2 は MB
3 は GB
4 は バイト
指定されていない場合、単位の値はバイトです。 |
ldomNumCrypto |
整数 |
読み取り専用 |
使用している暗号化装置の数。ドメインがアクティブでない状態の場合、この値は要求された暗号化装置の数になります。 |
ldomNumIOBus |
整数 |
読み取り専用 |
使用している物理 I/O デバイスの数 |
ldomUUID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ドメインの UUID |
ldomMacAddress |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ドメインの MAC アドレス |
ldomHostID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ドメインのホスト ID |
ldomFailurePolicy |
表示文字列 |
読み取り専用 |
マスタードメインの障害ポリシー。ignore、panic、reset、stop のいずれかです。 |
ldomMaster |
表示文字列 |
読み取り専用 |
1 つのスレーブドメインに対する、最大 4 つのマスタードメインの名前 |
ldomExtMapinSpace |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ドメインの拡張マップイン領域。拡張されたマップイン領域は、追加の LCD 共有メモリー空間を参照します。このメモリー空間は、直接マップされた共有メモリーを使用する多数の仮想 I/O デバイスをサポートするために必要となります。この領域は、パフォーマンスとスケーラビリティーを向上させるために仮想ネットワークデバイスによっても使用されます。デフォルト値は off です。 |
ldomWholeCore |
整数 |
読み取り専用 |
コア全体のみを使用するようにドメインを制約します。コア全体の制約が有効になっていない場合、値は 0 です。それ以外の場合、値は最大のコア数を示します。 |
ldomCpuArch |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ドメインの CPU アーキテクチャー。CPU アーキテクチャーは、ドメインを別の sun4v CPU アーキテクチャーに移行できるかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。
|
ldomShutdownGroup |
整数 |
読み取り専用 |
ゲストドメインの停止グループ番号。Fujitsu M10 サーバーでは、SP で開始された順序付けられた停止により、ドメインがその停止グループ番号の降順 (15 から 0 への順) で停止されます。デフォルト値は 15 です。 |
ldomPerfCounters |
文字列 |
読み取り専用 |
ゲストドメインのパフォーマンスレジスタアクセス情報。値は global (一度に 1 つのドメインでのみ) およびオプションで htstrand または strand のいずれかを指定できます。デフォルト値は htstrand です。 |
ldomNumCMI |
整数 |
読み取り専用 |
使用された CMI リソースの数。ドメインが非アクティブな状態にある場合、この値は CMI リソースの要求された数です。 |
|
環境変数テーブル (ldomEnvVarsTable)
ldomEnvVarsTable は、すべてのドメインが使用する OpenBoot PROM 環境変数を示します。
表 21-2 環境変数テーブル (ldomEnvVarsTable)
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ldomEnvVarsLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
OpenBoot PROM 環境変数を含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomEnvVarsIndex |
整数 |
読み取り専用 |
このテーブルの OpenBoot PROM 環境変数にインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomEnvVarsName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
OpenBoot PROM 変数の名前 |
ldomEnvVarsValue |
表示文字列 |
読み取り専用 |
OpenBoot PROM 変数の値 |
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ドメインポリシーテーブル (ldomPolicyTable)
ldomPolicyTable は、すべてのドメインに適用される動的リソース管理 (DRM) ポリシーを示します。
表 21-3 ドメインポリシーテーブル (ldomPolicyTable)
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ldomPolicyLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
DRM ポリシーを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomPolicyIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの DRM ポリシーにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomPolicyName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ポリシー名 |
ldomPolicyStatus |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ポリシーステータス |
ldomPolicyPriority |
整数 |
読み取り専用 |
ポリシーがオーバーラップするとき、選択する DRM ポリシーを決定するために使用する優先度 |
ldomPolicyVcpuMin |
整数 |
読み取り専用 |
ドメインの仮想 CPU の最小数 |
ldomPolicyVcpuMax |
整数 |
読み取り専用 |
ドメインの仮想 CPU の最大数。unlimited の値は最大整数値 2147483647 を使用します。 |
ldomPolicyUtilLower |
整数 |
読み取り専用 |
ポリシー分析がトリガーされる使用率の下限レベル |
ldomPolicyUtilUpper |
整数 |
読み取り専用 |
ポリシー分析がトリガーされる使用率の上限レベル |
ldomPolicyTodBegin |
表示文字列 |
読み取り専用 |
hh:mm:[ss] の形式で表示される、ポリシーの実効開始時間 |
ldomPolicyTodEnd |
表示文字列 |
読み取り専用 |
hh:mm:[ss] の形式で表示される、ポリシーの実効停止時間 |
ldomPolicySampleRate |
整数 |
読み取り専用 |
リソースサイクル時間 (秒単位) |
ldomPolicyElasticMargin |
整数 |
読み取り専用 |
仮想 CPU の数を減らした場合の変動を回避するための、util-lower プロパティー (ldomPolicyUtilLower) と使用していない仮想 CPU 数の間のバッファー量 |
ldomPolicyAttack |
整数 |
読み取り専用 |
いずれか 1 つのリソース制御サイクル中に追加するリソースの最大量unlimited の値は最大整数値 2147483647 を使用します。 |
ldomPolicyDecay |
整数 |
読み取り専用 |
いずれか 1 つのリソース制御サイクル中に削除するリソースの最大量 |
|
サービスプロセッサ構成テーブル (ldomSPConfigTable)
ldomSPConfigTable は、すべてのドメインのサービスプロセッサ (SP) 構成を示します。
表 21-4 サービスプロセッサ構成テーブル (ldomSPConfigTable)
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ldomSPConfigIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの SP 構成にインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomSPConfigName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
SP 構成名 |
ldomSPConfigStatus |
表示文字列 |
読み取り専用 |
SP 構成ステータス |
|
ドメインリソースプールとスカラー変数
次のリソースをドメインに割り当てられます。
仮想 CPU (vcpu)
メモリー (mem)
暗号化装置 (mau)
仮想スイッチ (vsw)
仮想ネットワーク (vnet)
仮想ディスクサーバー (vds)
仮想ディスクサーバーデバイス (vdsdev)
仮想ディスク (vdisk)
仮想コンソール端末集配信装置 (vcc)
仮想コンソール (vcons)
物理 I/O デバイス (io)
CMI リソース (cmi)
次のスカラー MIB 変数は、リソースプールとそれらのプロパティーを表すために使用します。
表 21-5 CPU リソースプールのスカラー変数
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ldomCpuRpCapacity |
整数 |
読み取り専用 |
ldomCpuRpCapacityUnit のリソースプールが許可する最大予約数 |
ldomCpuRpReserved |
整数 |
読み取り専用 |
リソースプールから現在予約されている CPU のプロセッサクロック速度 (MHz) の累積 |
ldomCpuRpCapacityUnit と ldomCpuRpReservedUnit |
整数 |
読み取り専用 |
次の CPU 割り当て単位のいずれか 1 つです。
デフォルト値は MHz です。 |
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表 21-6 メモリーリソースプールのスカラー変数
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ldomMemRpCapacity |
整数 |
読み取り専用 |
MemRpCapacityUnit のリソースプールが許可する最大予約数 |
ldomMemRpReserved |
整数 |
読み取り専用 |
リソースプールから現在予約されている、MemRpReservedUnit のメモリー容量 |
ldomMemRpCapacityUnit および ldomMemRpReservedUnit |
整数 |
読み取り専用 |
次のメモリー割り当て単位のいずれか 1 つです。
1 は KB
2 は MB
3 は GB
4 は バイト
指定されていない場合、単位の値はバイトです。 |
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表 21-7 暗号化リソースプールのスカラー変数
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ldomCryptoRpCapacity |
整数 |
読み取り専用 |
リソースプールが許可する最大予約数 |
ldomCryptoRpReserved |
整数 |
読み取り専用 |
リソースプールから現在予約されている暗号化装置の数 |
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表 21-8 I/O バスリソースプールのスカラー変数
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ldomIOBusRpCapacity |
整数 |
読み取り専用 |
プールが許可する最大予約数 |
ldomIOBusRpReserved |
整数 |
読み取り専用 |
リソースプールから現在予約されている I/O バスの数 |
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表 21-9 CMI リソースプールのスカラー変数
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ldomCMIRpCapacity |
整数 |
読み取り専用 |
プールが許可する最大予約数 |
ldomCMIRpReserved |
整数 |
読み取り専用 |
リソースプールから現在予約されている CMI リソースの数 |
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仮想 CPU テーブル (ldomVcpuTable)
ldomVcpuTable は、すべてのドメインが使用する仮想 CPU を示します。
表 21-10 仮想 CPU テーブル (ldomVcpuTable)
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ldomVcpuLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想 CPU を含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomVcpuIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想 CPU にインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVcpuDeviceID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想 CPU の識別子 (VID) |
ldomVcpuOperationalStatus |
整数 |
読み取り専用 |
次の CPU ステータスのいずれか 1 つです。
1 は Unknown
2 は Other
3 は OK
4 は Degraded
5は Stressed
6 は Predictive failure
7 は Error
8 は Nonrecoverable error
9 は Starting
10 は Stopping
11 は Stopped
12 は In service
13 は No contact
14 は Lost communication
15 は Aborted
16 は Dormant
17 は Supporting entity in error
18 は Completed
19 は Power mode
Logical Domains Manager は CPU 状態を提供しないので、デフォルト値は 1 (Unknown) です。 |
ldomVcpuPhysBind |
表示文字列 |
読み取り専用 |
物理バインディング (PID)。この仮想 CPU に割り当てられているハードウェアスレッド (ストランド) の識別子を含んでいます。この識別子はコアとチップを一意に識別します。 |
ldomVcpuPhysBindUsage |
整数 |
読み取り専用 |
この仮想 CPU によって使用されているスレッドの全容量を MHz で示します。たとえば、あるスレッドが最大 1 GHz で動作できるとします。その容量の半分 (スレッドの 50%) だけがこの仮想 CPU に割り当てられている場合、プロパティー値は 500 になります。 |
ldomVcpuCoreID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
コアの識別子 (コア ID)。 |
ldomVcpuUtilPercent |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想 CPU の使用率を示します。 |
|
仮想メモリーテーブル
ドメインのメモリー空間は、実メモリーとして参照されます。つまり、これは仮想メモリーです。ハイパーバイザで検出されるホストプラットフォームのメモリー空間は、物理メモリーとして参照されます。ハイパーバイザは、物理メモリーのブロックを割り当てて、ドメインで使用される実メモリーのブロックを形成します。
次の例では、要求された記憶域サイズが、単一の大きなメモリーブロックに割り当てられる代わりに、2 つのメモリーブロックに分けられることを示しています。たとえば、ドメインが 521M バイトの実メモリーを要求しているとします。メモリーには、{physical-address, real-address, size} 形式を使用して、ホストシステム上の 256M バイトの 2 つのブロックを物理メモリーとして割り当てられます。
{0x1000000, 0x1000000, 256}, {0x2000000, 0x2000000,256}
ドメインには、ゲストドメインに割り当てられる物理メモリーセグメントを 64 個まで構成できます。したがって、各メモリーセグメントを保持するには、表示文字列ではなく、補助テーブルが使用されます。表示文字列には、255 文字の制限があります。
仮想メモリーテーブル (ldomVmemTable)
ldomVmemTable は、ドメインが使用する仮想メモリーのプロパティーを示します。
表 21-11 仮想メモリーテーブル (ldomVmemTable)
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ldomVmemLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想メモリーを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomVmemIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想メモリーにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVmemNumberofBlocks |
整数 |
読み取り専用 |
仮想メモリーのブロック数 |
|
仮想メモリーの物理バインディングテーブル (ldomVmemPhysBindTable)
ldomVmemPhysBindTable は、すべてのドメインの物理メモリーセグメントを含む補助テーブルです。
表 21-12 仮想メモリーの物理バインディングテーブル (ldomVmemPhysBindTable)
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ldomVmemPhysBindLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
物理メモリーセグメントを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomVmemPhysBind |
表示文字列 |
読み取り専用 |
この仮想メモリーブロックに次の形式で割り当てられる物理メモリーのリスト: {physical-address, real-address, size} |
|
仮想ディスクテーブル
仮想ディスクサービス (vds) とこれに割り当てられた物理デバイス (vdsdev) によって、仮想ディスク機能が Oracle VM Server for SPARC テクノロジで実現できます。仮想ディスクサービスは、いくつかのローカルボリューム (物理ディスクまたはファイルシステム) をエクスポートします。仮想ディスクサービスが指定された場合、次のものが含まれます。
補助デバイス (vdsdev) の完全な /dev パス
サービスに追加されるデバイスの一意の名前 (ボリューム名)
1 つのディスクサービスには、1 つ以上のディスク、ディスクスライス、およびファイルシステムをバインドできます。各ディスクには、一意の名前とボリューム名があります。このボリューム名は、ディスクがサービスにバインドされるときに使用されます。Logical Domains Manager は、仮想ディスクサービスとその論理ボリュームから仮想ディスククライアント (vdisk) を作成します。
仮想ディスクサービステーブル (ldomVdsTable)
ldomVdsTable は、すべてのドメインの仮想ディスクサービスを示します。
表 21-13 仮想ディスクサービステーブル (ldomVdsTable)
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ldomVdsLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想ディスクサービスを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomVdsIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想ディスクサービスにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVdsServiceName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ディスクサービスのサービス名。プロパティー値は、ldm add-vds コマンドによって指定される service-name です。 |
ldomVdsNumofAvailVolume |
整数 |
読み取り専用 |
この仮想ディスクサービスによってエクスポートされる論理ボリュームの数 |
ldomVdsNumofUsedVolume |
整数 |
読み取り専用 |
この仮想ディスクサービスに使用 (バインド) される論理ボリュームの数 |
|
仮想ディスクサービスデバイステーブル (ldomVdsdevTable)
ldomVdsdevTable は、すべての仮想ディスクサービスが使用する仮想ディスクサービスデバイスを示します。
表 21-14 仮想ディスクサービスデバイステーブル (ldomVdsdevTable)
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ldomVdsdevVdsIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想ディスクデバイスを含む仮想ディスクサービスを表す ldomVdsTable にインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVdsdevIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想ディスクサービスデバイスにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVdsdevVolumeName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ディスクサービスデバイスのボリューム名。このプロパティーは、仮想ディスクサービスに追加されるデバイスの一意の名前を指定します。この名前は、デバイスを追加するために、仮想ディスクサービスによってクライアントにエクスポートされます。プロパティー値は、ldm add-vdsdev コマンドによって指定される volume-name です。 |
ldomVdsdevDevPath |
表示文字列 |
読み取り専用 |
物理ディスクデバイスのパス名。プロパティー値は、ldm add-vdsdev コマンドによって指定される backend です。 |
ldomVdsdevOptions |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ディスクデバイスの 1 つ以上のオプション。ro、slice、または excl |
ldomVdsdevMPGroup |
表示文字列 |
読み取り専用 |
ディスクデバイスのマルチパスグループ名 |
|
仮想ディスクテーブル (ldomVdiskTable)
ldomVdiskTable は、すべてのドメインの仮想ディスクを示します。
表 21-15 仮想ディスクテーブル (ldomVdiskTable)
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ldomVdiskLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想ディスクデバイスを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomVdiskVdsDevIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想ディスクサービスデバイスを表す ldomVdsdevTable にインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVdiskIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想ディスクにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVdiskName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ディスクの名前。プロパティー値は、ldm add-vdisk コマンドによって指定される disk-name です。 |
ldomVdiskTimeout |
整数 |
読み取り専用 |
仮想ディスククライアントと仮想ディスクサーバーの間に接続を確立するためのタイムアウト (秒単位) |
ldomVdiskID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ディスクの識別子 |
|
次の図は、仮想ディスクテーブルとドメインテーブルの間の関係を定義するために、インデックスがどのように使用されるかを示しています。インデックスは、次のように使用されます。
ldomVdsTable および ldomVdiskTable の ldomIndex は ldomTable を指します。
ldomVdsdevTable の VdsIndex は ldomVdsTable を指します。
ldomVdiskTable の VdsDevIndex は ldomVdsdevTable を指します。
図 21-3 仮想ディスクテーブルとドメインテーブルとの関係
仮想ネットワークテーブル
Oracle VM Server for SPARC 仮想ネットワークサポートにより、ゲストドメインは物理 Ethernet デバイスを介して相互に通信したり、外部ホストと通信したりすることができます。仮想ネットワークには、次の主要コンポーネントが含まれています。
仮想スイッチ (vsw)
仮想ネットワークデバイス (vnet)
サービスドメイン上に仮想スイッチを作成したあとで、物理ネットワークデバイスを仮想スイッチにバインドできます。その後、通信に仮想スイッチサービスを使用するドメイン向けに、仮想ネットワークデバイスを作成できます。仮想スイッチサービスは、同じ仮想スイッチに接続することで、ほかのドメインと通信します。物理デバイスが仮想スイッチにバインドされている場合、仮想スイッチサービスは外部ホストと通信します。
仮想スイッチサービステーブル (ldomVswTable)
ldomVswTable は、すべてのドメインの仮想スイッチサービスを示します。
表 21-16 仮想スイッチサービステーブル (ldomVswTable)
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ldomVswLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想スイッチサービスを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomVswIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想スイッチデバイスにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVswServiceName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想スイッチサービス名 |
ldomVswMacAddress |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想スイッチが使用する MAC アドレス |
ldomVswPhysDevPath |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ネットワークスイッチの物理デバイスパス。物理デバイスが仮想スイッチにバインドされていない場合、プロパティー値は null です。 |
ldomVswMode |
表示文字列 |
読み取り専用 |
実行中のクラスタノードの値は mode=sc |
ldomVswDefaultVlanID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想スイッチのデフォルトの VLAN ID |
ldomVswPortVlanID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想スイッチのポート VLAN ID |
ldomVswVlanID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想スイッチの VLAN ID |
ldomVswLinkprop |
表示文字列 |
読み取り専用 |
物理ネットワークデバイスに基づいてリンクステータスを報告するための値は linkprop=phys-state |
ldomVswMtu |
整数 |
読み取り専用 |
仮想スイッチデバイスの最大転送単位 (MTU) |
ldomVswID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想スイッチデバイスの識別子 |
ldomVswInterVnetLink |
表示文字列 |
読み取り専用 |
inter-vnet 通信の LDC チャネル割り当ての状態。値は on または off です。 |
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仮想ネットワークデバイステーブル (ldomVnetTable)
ldomVnetTable は、すべてのドメインの仮想ネットワークデバイスを示します。
表 21-17 仮想ネットワークデバイステーブル (ldomVnetTable)
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ldomVnetLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想ネットワークデバイスを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomVnetVswIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想スイッチサービステーブルにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVnetIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想ネットワークデバイスにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVnetDevName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ネットワークデバイス名。プロパティー値は、ldm add-vnet コマンドによって指定される net-dev プロパティーです。 |
ldomVnetDevMacAddress |
表示文字列 |
読み取り専用 |
このネットワークデバイスの MAC アドレス。プロパティー値は、ldm add-vnet コマンドによって指定される mac-addr プロパティーです。 |
ldomVnetMode |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ネットワークデバイスで NIU ハイブリッド I/O を使用するための値は mode=hybrid |
ldomVnetPortVlanID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ネットワークデバイスのポート VLAN ID |
ldomVnetVlanID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ネットワークデバイスの VLAN ID |
ldomVnetLinkprop |
表示文字列 |
読み取り専用 |
物理ネットワークデバイスに基づいてリンクステータスを報告するための値は linkprop=phys-state |
ldomVnetMtu |
整数 |
読み取り専用 |
仮想ネットワークデバイスの MTU |
ldomVnetID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想ネットワークデバイスの識別子 |
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仮想コンソールテーブル
Oracle VM Server for SPARC サービスドメインは、仮想ネットワーク端末サービス (vNTS) を提供します。vNTS は、仮想コンソール端末集配信装置 (vcc) と呼ばれる仮想コンソールサービスを幅広いポート番号とともに提供します。それぞれの仮想コンソール端末集配信装置は複数のコンソールグループ (vcons) を持ち、各グループにはポート番号が割り当てられています。各グループには複数のドメインを含めることができます。
仮想コンソール端末集配信装置テーブル (ldomVccTable)
ldomVccTable は、すべてのドメインの仮想コンソール端末集配信装置を示します。
表 21-18 仮想コンソール端末集配信装置テーブル (ldomVccTable)
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ldomVccLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
仮想コンソールサービスを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomVccIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想コンソール端末集配信装置にインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVccName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想コンソール端末集配信装置の名前。プロパティー値は、ldm add-vcc コマンドによって指定される vcc-name です。 |
ldomVccPortRangeLow |
整数 |
読み取り専用 |
仮想コンソール端末集配信装置によって使用される TCP ポートの範囲の小さい番号。プロパティー値は、ldm add-vcc コマンドによって指定される port-range の x 部分です。 |
ldomVccPortRangeHigh |
整数 |
読み取り専用 |
仮想コンソール端末集配信装置によって使用される TCP ポートの範囲の大きい番号。プロパティー値は、ldm add-vcc コマンドによって指定される port-range の y 部分です。 |
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仮想コンソールグループテーブル (ldomVconsTable)
ldomVconsTable は、すべての仮想コンソールサービスの仮想コンソールグループを示します。この表には、各ドメインでコンソールロギングが有効であるか無効であるかも示します。
表 21-19 仮想コンソールグループテーブル (ldomVconsTable)
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ldomVconsIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの仮想グループにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomVconsGroupName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
仮想コンソールを接続するグループ名。プロパティー値は、ldm set-vcons コマンドによって指定される group です。 |
ldomVconsLog |
表示文字列 |
読み取り専用 |
コンソールロギングのステータス。プロパティー値は、ldm set-vcons コマンドによって指定される文字列 on または off です。
グループに複数のドメインが含まれている場合、このプロパティーは、ldm set-vcons コマンドによって変更された直近のドメインのコンソールロギングのステータスを示します。 |
ldomVconsPortNumber |
整数 |
読み取り専用 |
このグループに割り当てられるポート番号。プロパティー値は、ldm set-vcons コマンドによって指定される port です。 |
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仮想コンソール関係テーブル (ldomVconsVccRelTable)
ldomVconsVccRelTable には、ドメイン、仮想コンソール端末集配信装置、およびコンソールグループのテーブル間の関係を示すインデックス値を含まれています。
表 21-20 仮想コンソール関係テーブル (ldomVconsVccRelTable)
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ldomVconsVccRelVconsIndex |
整数 |
読み取り専用 |
ldomVconsTable の ldomVconsIndex の値 |
ldomVconsVccRelLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
ldomTable の ldomIndex の値 |
ldomVconsVccRelVccIndex |
整数 |
読み取り専用 |
ldomVccTable の ldomVccIndex の値 |
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次の図は、仮想コンソールテーブルとドメインテーブルの間の関係を定義するために、インデックスがどのように使用されるかを示しています。インデックスは、次のように使用されます。
ldomVccTable および ldomVconsVccRelTable の ldomIndex は ldomTable を指します。
ldomVconsVccRelTable の VccIndex は ldomVccTable を指します。
ldomVconsVccRelTable の VconsIndex は ldomVconsTable を指します。
図 21-4 仮想コンソールテーブルとドメインテーブルとの関係
暗号化装置テーブル (ldomCryptoTable)
ldomCryptoTable は、すべてのドメインが使用する暗号化装置を示します。暗号化装置は、モジュラー演算ユニット (MAU) と呼ばれる場合があります。
表 21-21 暗号化装置テーブル (ldomCryptoTable)
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ldomCryptoLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
暗号化装置を含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数装置 |
ldomCryptoIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの暗号化装置にインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomCryptoCpuSet |
表示文字列 |
読み取り専用 |
MAU-unit cpuset に割り当てられる CPU のリスト。例: {0, 1, 2, 3} |
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I/O バステーブル (ldomIOBusTable)
ldomIOBusTable は、すべてのドメインが使用する物理 I/O デバイスと PCI バスを示します。
表 21-22 I/O バステーブル (ldomIOBusTable)
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ldomIOBusLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
I/O バスを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomIOBusIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルの I/O バスにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomIOBusName |
表示文字列 |
読み取り専用 |
物理 l/O デバイス名 |
ldomIOBusPath |
表示文字列 |
読み取り専用 |
物理 I/O デバイスパス |
ldomIOBusOptions |
表示文字列 |
読み取り専用 |
物理 I/O デバイスオプション |
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CMI テーブル (ldomCMITable)
ldomCMITable は、すべてのドメインの CMI リソース情報を示します。
表 21-23 CMI テーブル (ldomCMITable)
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ldomCMILdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
CMI リソースを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomCMIIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブル内の CMI リソースにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomCMIID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
CMI リソースの識別子 (CMI ID) |
ldomCMICpuSet |
表示文字列 |
読み取り専用 |
CMI リソースにマップされる CPU のリスト |
ldomCMICores |
表示文字列 |
読み取り専用 |
CMI リソースにマップされるコアのリスト |
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コアテーブル (ldomCoreTable)
ldomCoreTable は、すべてのドメインのコア情報 (core-id、cpuset など) を示します。
表 21-24 コアテーブル (ldomCoreTable)
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ldomCoreLdomIndex |
整数 |
読み取り専用 |
コアを含むドメインを表す ldomTable へのインデックスとして使用される整数 |
ldomCoreIndex |
整数 |
アクセス不可 |
このテーブルのコアにインデックスを作成するために使用される整数 |
ldomCoreID |
表示文字列 |
読み取り専用 |
コアの識別子 (コア ID) |
ldomCoreCpuSet |
表示文字列 |
読み取り専用 |
コア cpuset に割り当てられる CPU のリスト |
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ドメインバージョン情報のスカラー変数
Logical Domains Manager プロトコルは、メジャー番号とマイナー番号から構成されるドメインバージョンをサポートしています。Oracle VM Server for SPARC MIB には、ドメインバージョン情報を示すスカラー変数が設定されています。
表 21-25 ドメインバージョン情報のスカラー変数
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ldomVersionMajor |
整数 |
読み取り専用 |
メジャーバージョン番号 |
ldomVersionMinor |
整数 |
読み取り専用 |
マイナーバージョン番号 |
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ldomVersionMajor と ldomVersionMinor の値は、ldm list -p コマンドによって表示されるバージョンと同等です。たとえば、次のように表示されます。
$ ldm ls -p
VERSION 1.6
...
$ snmpget -v1 -c public localhost SUN-LDOM-MIB::ldomVersionMajor.0
SUN-LDOM-MIB::ldomVersionMajor.0 = INTEGER: 1
$ snmpget -v1 -c public localhost SUN-LDOM-MIB::ldomVersionMinor.0
SUN-LDOM-MIB::ldomVersionMinor.0 = INTEGER: 5