仮想 SCSI HBA マルチパスを構成する方法

この手順では、Figure 11–2に示されている仮想 SCSI HBA マルチパス構成を作成する方法について説明します。この例は、考えられる多くのマルチパス構成のうちの 1 つにすぎません。

1. 物理 SCSI HBA が割り当てられた I/O ドメインを作成します。

   Chapter 5, I/O ドメインの構成を参照してください。

2. 最初のサービスドメインから最初のイニシエータポートパスの仮想 SAN をエクスポートします。

   ldm add-vsan vSAN-path1 vSAN-name domain-name

   vSAN-path1 は、この SAN への最初のイニシエータポートパスです。

   たとえば、次のコマンドは、svcdom1 ドメインから vsan-mpxio1 仮想 SAN をエクスポートします。

   primary# ldm add-vsan /SYS/MB/RISER0/PCIE1/HBA0/PORT0 vsan-mpxio1 svcdom1

3. 2 番目のサービスドメインから 2 番目のイニシエータポートパスの仮想 SAN をエクスポートします。

   ldm add-vsan vSAN-path2 vSAN-name domain-name

   vSAN-path2 は、この SAN への 2 番目のイニシエータポートパスです。

   たとえば、次のコマンドは、svcdom2 ドメインから vsan-mpxio2 仮想 SAN をエクスポートします。

   primary# ldm add-vsan /SYS/MB/RISER0/PCIE3/HBA0/PORT0 vsan-mpxio2 svcdom2

4. 仮想 SCSI HBA をゲストドメインにエクスポートします。

   ldm add-vhba vHBA-name vSAN-name domain-name

   たとえば、次のコマンドは、vhba-mpxio1 および vhba-mpxio2 仮想 SCSI HBA を gdom ドメインにエクスポートします。

   primary# ldm add-vhba vhba-mpxio1 vsan-mpxio1 gdom
   primary# ldm add-vhba vhba-mpxio2 vsan-mpxio2 gdom

5. ゲストドメイン上の仮想 SCSI HBA の timeout プロパティー値を指定します。

   ldm set-vhba timeout=seconds vHBA-name domain-name

   たとえば、次のコマンドは、gdom ドメイン上の vsan-mpxio1 および vsan-mpxio2 仮想 SCSI HBA の timeout プロパティー値を 30 に設定します。

   primary# ldm set-vhba timeout=30 vhba-mpxio1 gdom
   primary# ldm set-vhba timeout=30 vhba-mpxio2 gdom

6. ゲストドメインをリブートします。