ルートドメインには PCIe ルートコンプレックスが割り当てられます。このドメインは PCIe ファブリックを所有し、ファブリックのエラー処理など、ファブリックに関連するすべてのサービスを提供します。ルートドメインは I/O ドメインでもあり、物理 I/O デバイスを所有し、それらに直接アクセスできます。デフォルトのルートドメインは、primary ドメインです。
任意のルートドメインに割り当てられている PCIe バス上で、直接 I/O および SR-IOV 操作を実行できます。primary 以外のルートドメインを含むすべてのルートドメインに対して次の操作を実行できるようになりました。
PCIe スロットのステータスを表示する
存在する SR-IOV 物理機能を表示する
I/O ドメインまたはルートドメインに PCIe スロットを割り当てる
I/O ドメインまたはルートドメインから PCIe スロットを削除する
物理機能から仮想機能を作成する
仮想機能を破棄する
別のドメインに仮想機能を割り当てる
別のドメインから仮想機能を削除する
Logical Domains Manager は、primary 以外のルートドメインで実行する Logical Domains エージェントから PCIe エンドポイントデバイスおよび SR-IOV 物理機能デバイスを取得します。この情報は、ルートドメインが最初に検出されてからルートドメインがブートされるまでの停止している間にキャッシュされます。
直接 I/O および SR-IOV 操作は、ルートドメインがアクティブな場合にのみ実行できます。 Logical Domains Manager はその時に存在している実際のデバイスでのみ動作します。キャッシュされたデータは、次の操作が行われたときにリフレッシュされることがあります。
Logical Domains エージェントが、指定したルートドメインで再起動される
ホットプラグ操作などのハードウェアの変更が、指定したルートドメインで実行される
ldm list-io コマンドを使用して、PCIe エンドポイントデバイスのステータスを表示します。この出力には、primary 以外の各ルートドメインによって所有されているルートコンプレックスからのサブデバイスおよび物理機能デバイスも示されます。
次のコマンドは、どのルートドメインにも適用できます。
ldm add-io
ldm remove-io
ldm set-io
ldm create-vf
ldm destroy-vf
ldm start-reconf
ldm cancel-reconf
遅延再構成のサポートは、primary 以外のルートドメインを含むように拡張されました。ただし、それを使用できるのは、ldm add-io、ldm remove-io、ldm set-io、ldm create-vf、および ldm destroy-vf コマンドを実行する場合のみです。遅延再構成は、次のような動的操作を使用して、実行できないすべての操作に使用できます。
直接 I/O 操作の実行
動的 SR-IOV 構成の要件を満たしていない物理機能からの仮想機能の作成および破棄。
注意 - ルートドメインのリブート回数を最小限に抑えて、停止時間を最小限に抑えるように事前に計画してください。 |