バインドされたドメインまたはアクティブではないドメインは移行時に実行していないので、そのようなドメインに適用されるドメイン移行の制限はわずかです。したがって実行時状態がコピーされないため、SPARC T3 から SPARC T5 プラットフォームや Fujitsu M10 プラットフォーム へというように異なるプラットフォーム間であっても移行できます。
バインドされたドメインを移行するには、ターゲットマシンが移行元ドメインの CPU、メモリー、および入出力の制約を満たす必要があります。このような制約が満たされない場合、移行は失敗します。
![]() | 注意 - バインドされたドメインを移行する場合、実行時状態情報がターゲットマシンと交換されないため、仮想ディスクバックエンドの options および mpgroup 値がチェックされません。このチェックは、アクティブなドメインを移行するときに行われます。 |
アクティブでないドメインの移行には、このような要件はありません。ただし、ターゲットマシンは、あとでバインドが試みられるときに、移行先ドメインの制約を満たす必要があります。満たしていない場合、ドメインのバインドは失敗します。
アクティブでないドメインの場合、仮想 I/O (VIO) の制約のチェックは実行されません。そのため、VIO サーバーが存在しなくても移行は正常に実行されます。アクティブでないドメインと同様に、そのドメインがバインドされる時点では、VIO サーバーが存在し、使用可能になっている必要があります。
PCIe エンドポイントデバイスが構成されている I/O ドメインでは、ドメインの移行を実行できません。この要件は、バインドされたドメインには適用されますが、アクティブでないドメインには適用されません。
直接 I/O (DIO) 機能については、Creating an I/O Domain by Assigning PCIe Endpoint Devicesを参照してください。
PCIe SR-IOV 仮想機能が構成されている I/O ドメインでは、ドメインの移行を実行できません。この要件は、バインドされたドメインには適用されますが、アクティブでないドメインには適用されません。
SR-IOV 機能の詳細については、Chapter 7, PCIe SR-IOV 仮想機能の使用による I/O ドメインの作成を参照してください。