Oracle® VM Server for SPARC 3.3 管理ガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

直接 I/O のハードウェア要件とソフトウェア要件

    直接 I/O (DIO) 機能を使用してドメインに直接 I/O デバイスを割り当てるには、適切なソフトウェアを実行することと、サポートされている PCIe カードを使用することが必要です。

  • ハードウェア要件。I/O ドメイン上で直接 I/O エンドポイントデバイスとして使用できるのは、特定の PCIe カードのみです。それ以外のカードを Oracle VM Server for SPARC 環境で使用することもできますが、DIO 機能とともには使用できません。代わりに、サービスドメインに使用することや、ルートコンプレックス全体が割り当てられた I/O ドメインに使用することは可能です。

    使用しているプラットフォームで使用できるカードを確認するには、プラットフォームのハードウェアドキュメントを参照してください。サポートされる PCIe カードの最新のリストについては、https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&doctype=REFERENCE&id=1325454.1 を参照してください。


    注 - SPARC T7 シリーズサーバーおよび SPARC M7 シリーズサーバーには複数の PCIe バスを提供する I/O コントローラがあるため、PCIe バスの割り当て機能を使用して PCIe カードを異なるドメインに割り当てることができます。詳細は、Creating a Root Domain by Assigning PCIe Busesを参照してください。
  • ソフトウェア要件。DIO 機能を使用するには、次のドメインで、サポートされる OS が実行されている必要があります。

    • ルートドメイン。Oracle Solaris 11.3 OS 以上。

      推奨される方法として、すべてのドメインで少なくとも Oracle Solaris 10 1/13 OS に加えてFully Qualified Oracle Solaris OS Versions in Oracle VM Server for SPARC 3.3 Installation Guideにある必須パッチ、または Oracle Solaris 11.3 OS を実行します。

    • I/O ドメイン。Oracle Solaris 11 OS 以上。最新の Oracle Solaris 11 リリースには追加機能のサポートが含まれていることに注意してください。


注 - プラットフォームでサポートされているすべての PCIe カードは、ルートドメインでサポートされます。サポートされている PCIe カードの一覧は、お使いのプラットフォームのドキュメントを参照してください。ただし、I/O ドメインに割り当てることができるのは、直接 I/O がサポートされている PCIe カードのみです。

直接 I/O 機能を使用して PCIe エンドポイントデバイスを追加または削除するには、まず PCIe バス自体で I/O 仮想化を有効にする必要があります。

ldm set-io または ldm add-io コマンドを使用すると、iov プロパティーを on に設定できます。また、ldm add-domain または ldm set-domain コマンドを使用すると、rc-add-policy プロパティーを iov に設定できます。ldm(1M) マニュアルページを参照してください。

ルートドメインをリブートすると直接 I/O に影響を及ぼすため、直接 I/O の構成変更は、直接 I/O に関連するルートドメインの変更が最大限になり、ルートドメインのリブートが最小限になるように、十分に計画してください。