Oracle® VM Server for SPARC 3.3 管理ガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

制御ドメインの構成

制御ドメインを構成する方法

この手順には、制御ドメイン用に設定するリソースの例も含まれています。ここで示す数値は単なる例であり、使用される値が制御ドメインに適していない場合があります。

ドメインのサイズ設定の推奨事項については、Oracle VM Server for SPARC Best Practices を参照してください。

  1. 仮想 CPU を制御ドメインに割り当てます。

    制御ドメインを含むサービスドメインには、ゲストドメインに対する仮想ディスクや仮想ネットワークの I/O 操作を実行するための CPU およびメモリーリソースが必要です。割り当てる CPU およびメモリーリソースの量はゲストドメインのワークロードに応じて異なります。

    たとえば、次のコマンドでは 2 つの CPU コア (16 の仮想 CPU スレッド) が制御ドメイン primary に割り当てられます。仮想 CPU スレッドの残りの部分はゲストドメインで使用できます。

    primary# ldm set-core 2 primary

    実際の CPU の割り当ては、アプリケーションの要件に基づいて動的に変更できます。制御ドメインの CPU 使用率を判定するには、ldm list コマンドを使用します。制御ドメインの CPU 使用率が高い場合は、ldm add-core および ldm set-core コマンドを使用して、サービスドメインに CPU リソースを追加します。

  2. 制御ドメインに暗号化デバイスが必要かどうかを判断します。

    暗号化デバイス (MAU) があるのは、UltraSPARC T2、UltraSPARC T2 Plus、および SPARC T3 プラットフォームのみです。SPARC T4 システムや Fujitsu M10 サーバー などの新しいプラットフォームでは、すでに暗号化アクセラレーションが提供されているので、これらのプラットフォームに暗号化アクセラレータを割り当てる必要はありません。

    以前のバージョンのプロセッサのいずれかを使用している場合、制御ドメイン内の各 CPU コア全体に対して 1 つの暗号化ユニットを割り当てます。

    次の例では、2 つの暗号化リソースが制御ドメイン primary に割り当てられます。

    primary# ldm set-crypto 2 primary
  3. 制御ドメインの遅延再構成を開始します。
    primary# ldm start-reconf primary
  4. メモリーを制御ドメインに割り当てます。

    たとえば、次のコマンドでは、16G バイトのメモリーが制御ドメイン primary に割り当てられます。この設定により、残りのメモリーをゲストドメインで使用できるようになります。

    primary# ldm set-memory 16G primary
  5. ドメイン構成をサービスプロセッサ (SP) に保存します。

    たとえば、次のコマンドを使用して initial という名前の構成を追加します。

    primary# ldm add-config initial
  6. 次回のリブート時に構成が使用できる状態であることを確認します。
    primary# ldm list-config
    factory-default
    initial [current]

    この ldm list-config コマンドは、電源再投入の実行後に initial 構成セットが使用されることを示します。

  7. 制御ドメインをリブートして、再構成の変更を有効にします。