Oracle® VM Server for SPARC 3.3 管理ガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

XML トランスポート

外部プログラムは、eXtensible Messaging and Presence Protocol (XMPP – RFC 3920) を使用して、Logical Domains Manager と通信できます。XMPP は、ローカル接続とリモート接続の両方でサポートされており、デフォルトで有効です。リモート接続を無効にするには、ldmd/xmpp_enabled SMF プロパティーを false に設定し、Logical Domains Manager を再起動します。

# svccfg -s ldom/ldmd setprop ldmd/xmpp_enabled=false
# svcadm refresh ldmd
# svcadm restart ldmd

注 - XMPP サーバーを無効にすると、ドメインの移行およびメモリーの動的再構成も防止されます。

XMPP サーバー

    Logical Domains Manager は、数多くの利用可能な XMPP クライアントアプリケーションおよびライブラリと通信できる XMPP サーバーを実装しています。Logical Domains Manager は次のセキュリティーメカニズムを使用しています。

  • クライアントと LDoms Manager 自身の間の通信チャネルをセキュリティー保護するための Transport Layer Security (TLS)。

  • 認証用の Simple Authentication and Security Layer (SASL)。唯一サポートされている SASL メカニズムは PLAIN です。モニタリング操作や管理操作を可能にするには、サーバーが承認できるようにユーザー名およびパスワードをサーバーに送信する必要があります。

ローカル接続

Logical Domains Manager は、ユーザークライアントが LDoms Manager 自身と同じドメインで動作しているかどうかを検出し、同じドメインである場合はこのクライアントとの間で最小限の XMPP ハンドシェークを行います。具体的には、TLS を介したセキュアチャネルの設定後の SASL 認証手順がスキップされます。認証および承認は、クライアントインタフェースを実装しているプロセスの資格に基づいて行われます。

クライアントは、フル XMPP クライアントを実装することも、単に libxml2 Simple API for XML (SAX) パーサーなどのストリーミング XML パーサーを実行することも選択できます。いずれの場合も、クライアントは XMPP ハンドシェークを TLS ネゴシエーションまで処理する必要があります。必要な手順については、XMPP の仕様を参照してください。