ドメイン「構成」とは、単一のシステム内のすべてのドメインおよびリソース割り当ての詳細を示します。構成は、サービスプロセッサ (SP) に保存および格納し、あとで使用することができます。
SP に構成を保存すると、システムの電源再投入後も構成が保持されます。複数の構成を保存すると、次に電源投入を試みたときにブートする構成を指定できます。
システムに電源を投入すると、SP は選択された構成をブートします。システムは、同じドメインセットを実行し、その構成に指定されている同じ仮想化およびリソース割り当てのパーティション分割を使用します。デフォルトの構成は、最後に保存された構成です。ldm set-spconfig コマンド、または適切な ILOM コマンドを使用して、別の構成を明示的に要求することもできます。
![]() | 注意 - 常に安定した構成を SP に保存し、XML として保存してください。これらの方法で構成を保存すると、電源の障害後にシステムを回復したり、あとで使用するために保存したりすることができます。ドメイン構成の保存を参照してください。 |
SP に構成を保存するたびに、SP 構成および Logical Domains 制約データベースのローカルコピーが制御ドメインに保存されます。このローカルコピーは、ブートセットと呼ばれます。ブートセットは、システムの電源再投入時に、対応する Logical Domains 制約データベースをロードするために使用されます。
SPARC T5 サーバー、SPARC T7 シリーズサーバー、SPARC M5 サーバー、SPARC M6 サーバー、SPARC M7 シリーズサーバー、および Fujitsu M10 サーバーでは、制御ドメイン上のブートセットは構成のマスターコピーです。起動時に、Logical Domains Manager は自動的にすべての構成を SP と同期するため、SP 上の構成は常に制御ドメインに格納されたブートセットと同一になります。
Physical Domain (物理ドメイン)は、単一 Oracle VM Server for SPARC インスタンスによって管理されるリソースの範囲です。サポートされている SPARC T シリーズプラットフォームのように、物理ドメインは完全な物理システムになることがあります。または、サポートされている SPARC M シリーズプラットフォームのように、システムの全体またはシステムのサブセットになることがあります。