Oracle® VM Server for SPARC 3.3 管理ガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

仮想 SCSI HBA のタイムアウト

デフォルトでは、仮想 SAN へのアクセスを提供するサービスドメインが使用できない場合、ゲストドメインから対応する仮想 SCSI HBA への I/O はすべてブロックされます。そのサービスドメインが動作可能になり、仮想 SAN へのサービスを復元すると、I/O は自動的に再開されます。

サービスドメインが使用できない時間が長すぎる場合は、ファイルシステムまたはアプリケーションが I/O 操作に対して、失敗してエラーを報告するよう要求することがあります。各仮想 SCSI HBA がゲストドメイン上の仮想 SCSI HBA とサービスドメイン上の仮想 SAN の間の接続を確立するための接続タイムアウト期間を設定できます。そのタイムアウト期間に達すると、サービスドメインが使用できるようになり、仮想 SCSI HBA と仮想 SAN の間の接続が再確立されないかぎり、保留中の I/O および新しい I/O 操作はすべて失敗します。

    タイムアウト値を指定する必要のあるその他の状況には、次のものがあります。

  • MPxIO が別の構成されたパスにフェイルオーバーするようにする場合は、関係する各仮想 SCSI HBA についてタイムアウトを設定する必要があります。

  • ライブ移行を実行する場合は、移行されるゲストドメイン内の各仮想 SCSI HBA について timeout プロパティー値を 0 に設定します。移行が完了したら、各仮想 SCSI HBA についてタイムアウトプロパティーを元の設定にリセットします。

タイムアウト値を設定する方法を見つけるには、仮想 SCSI HBA のタイムアウトオプションの設定を参照してください。