Oracle Solaris 11 システムでは、仮想ネットワークやドメインが存在しないシステムの場合と同じように物理インタフェースをグループに構成することによって、サービスドメイン内の IPMP を構成できます。Oracle Solaris 10 システムでは、仮想スイッチインタフェースをグループに構成することによって、サービスドメイン内の IPMP を構成できます。Figure 12–11 とFigure 12–12 は、2 つの異なる物理デバイスにバインドされた 2 つの仮想スイッチインスタンス (vsw0 と vsw1) を示しています。この場合、この 2 つの仮想スイッチインタフェースを作成して IPMP グループに構成できます。物理リンクに障害が発生した場合、その物理デバイスにバインドされた仮想スイッチデバイスがリンクの障害を検出します。次に、仮想スイッチデバイスは、このリンクイベントの通知をサービスドメインの IP 層に送信し、その結果、IPMP グループのもう一方の仮想スイッチデバイスにフェイルオーバーします。これらの 2 つの物理インタフェースは、Oracle Solaris 11 では net0 と net1、また Oracle Solaris 10 では nxge0 と nxge1 です。
図 12-11 IPMP グループの一部として構成された 2 つの物理 NIC (Oracle Solaris 11)
図 12-12 IPMP グループの一部として構成された 2 つの仮想スイッチインタフェース (Oracle Solaris 10)