ルートドメインの停止を避けるため、PCIe エンドポイントデバイスの割り当てまたは削除は、事前に慎重に計画します。ルートドメインのリブートはルートドメイン自体で利用可能なサービスに影響するだけでなく、PCIe エンドポイントデバイスを割り当てる I/O ドメインにも影響します。個々の I/O ドメインへの変更は、他のドメインに影響を及ぼしませんが、事前に計画することにより、そのドメインによって提供されるサービスへの影響を最小限に抑えることができます。
遅延再構成では、デバイスの追加または削除を引き続き行い、そのあとでルートドメインを 1 回だけリブートすることで、すべての変更を有効にできます。
例については、How to Create an I/O Domain by Assigning a PCIe Endpoint Deviceを参照してください。
DIO デバイス構成の計画と実行には、一般に次のような手順に従う必要があります。
システムのハードウェア構成を理解し、記録します。
具体的には、システムの PCIe カードについて、部品番号やその他の詳細情報を記録します。
ldm list-io -l および prtdiag -v コマンドを使用して情報を取得し、あとで参照するために保存します。
primary ドメインに必要な PCIe エンドポイントデバイスを特定します。
たとえば、次のデバイスへのアクセスを提供する PCIe エンドポイントデバイスを特定します。
ブートディスクデバイス
ネットワークデバイス
primary ドメインがサービスとして提供するその他のデバイス
I/O ドメインで使用する可能性のあるすべての PCIe エンドポイントデバイスを削除します。
この手順により、以後ルートドメインでリブート操作を実行することを避け、リブートによる I/O ドメインへの影響を防ぐことができます。
PCIe エンドポイントデバイスを削除するには、ldm remove-io コマンドを使用します。remove-io および add-io サブコマンドでデバイスを指定するには、デバイスパスの代わりに仮名を使用します。
この構成をサービスプロセッサ (SP) に保存します。
ldm add-config コマンドを使用します。
ルートドメインをリブートし、段階 3 で削除した PCIe エンドポイントデバイスを解放します。
削除した PCIe エンドポイントデバイスが、ルートドメインに割り当てられていないことを確認します。
ldm list-io -l コマンドを使用して、削除したデバイスが出力に SUNW,assigned-device として表示されることを確認します。
物理デバイスへの直接アクセスを可能にするため、使用可能な PCIe エンドポイントデバイスをゲストドメインに割り当てます。
この割り当てを行なったあとで、ドメインの移行機能を使用して別の物理システムにゲストドメインを移行することはできません。
ゲストドメインに PCIe エンドポイントデバイスを追加するか、ゲストドメインから PCIe エンドポイントデバイスを削除します。
ldm add-io コマンドを使用します。
I/O ドメインへの変更を最小限に抑えることで、リブート操作を減らし、そのドメインが提供するサービスの停止を避けます。
(オプション) PCIe ハードウェアに変更を加えます。
Making PCIe Hardware Changesを参照してください。