ldm create-vf または ldm set-io コマンドを使用すると、次のファイバチャネル仮想機能のプロパティーを設定できます。
ファイバチャネル仮想機能に割り当てられる帯域幅の割合を指定します。有効な値は、0 から 100 までです。ファイバチャネル物理機能の仮想機能に割り当てられた帯域幅の合計値が 100 を超えることはできません。その仮想機能が、同じ物理機能を共有するほかの仮想機能によってまだ予約されていない帯域幅の正当な割当量を受け取れるように、デフォルト値は 0 になっています。
ファイバチャネル仮想機能のノードの World Wide Name (WWN) を指定します。ゼロ以外の値が有効です。デフォルトでは、この値は自動的に割り当てられます。この値を手動で指定する場合は、port-wwn プロパティーの値も指定する必要があります。詳細については、ファイバチャネル仮想機能の World-Wide Name の割り当てを参照してください。
ファイバチャネル仮想機能のポートの WWN を指定します。ゼロ以外の値が有効です。デフォルトでは、この値は自動的に割り当てられます。この値を手動で指定する場合は、node-wwn プロパティーの値も指定する必要があります。詳細については、ファイバチャネル仮想機能の World-Wide Name の割り当てを参照してください。
node-wwn または port-wwn プロパティー値は、ファイバチャネル仮想機能が使用中のときには変更できません。ただし、bw-percent プロパティー値は、ファイバチャネル仮想機能が使用中のときでも動的に変更できます。
Logical Domains Manager では、ファイバチャネル仮想機能の World-Wide Name の自動割り当てと手動割り当ての両方がサポートされています。
Logical Domains Manager は、自動 MAC アドレス割り当てプールから一意の MAC アドレスを割り当て、IEEE 形式の node-wwn および port-wwn プロパティー値を作成します。
port-wwn = 10:00:XX:XX:XX:XX:XX:XX node-wwn = 20:00:XX:XX:XX:XX:XX:XX
XX:XX:XX:XX:XX:XX は、自動的に割り当てられた MAC アドレスです。
同じファイバチャネルファブリックに接続されているすべてのシステムの制御ドメインが Ethernet でも接続されていて、同じマルチキャストドメインの一部になっている場合、この自動割り当て方法で一意の WWN が生成されます。この要件を満たすことができない場合は、一意の WWN を手動で割り当てる必要があります。これは、SAN で必須です。
一意の WWN は、任意の方法を使用して構築できます。このセクションでは、Logical Domains Manager の手動 MAC アドレス割り当てプールから WWN を作成する方法について説明します。割り当てられた WWN の一意性を保証する必要があります。
Logical Domains Manager には、00:14:4F:FC:00:00 - 00:14:4F:FF:FF:FF の範囲で手動で割り当てられる 256,000 個の MAC アドレスのプールがあります。
次の例は、MAC アドレス 00:14:4F:FC:00:01 に基づいた port-wwn および node-wwn プロパティー値を示しています。
port-wwn = 10:00:00:14:4F:FC:00:01 node-wwn = 20:00:00:14:4F:FC:00:01
00:14:4F:FC:00:01 は、手動で割り当てられた MAC アドレスです。MAC アドレスの自動割り当てについては、自動または手動による MAC アドレスの割り当てを参照してください。
すべてのシステムが Ethernet で同じマルチキャストドメインに接続されていない場合は、WWN の手動割り当て方法を使用する必要があります。この方法を使用すれば、ファイバチャネル仮想機能が破棄され、再作成されたときに、同じ WWN が使用されることを保証することもできます。