Oracle® VM Server for SPARC 3.3 管理ガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

ドメインの移行

ldm migrate-domain コマンドを使用して、あるホストマシンから別のホストマシンへのドメインの移行を開始できます。


注 - ドメインを移行する場合、cid および mblock プロパティーを使用して割り当てた名前付きリソースは破棄されます。代わりに、ドメインはターゲットシステム上の匿名リソースを使用します。

アクティブなドメインを実行中に移行する方法については、アクティブなドメインの移行を参照してください。バインドされたドメインまたはアクティブでないドメインを移行する方法については、バインドされたドメインまたはアクティブでないドメインの移行を参照してください。

移行のオプションとオペランドについては、ldm(1M) のマニュアルページを参照してください。


注 - ドメインの移行が完了したら、新しい構成をソースシステムとターゲットシステムの両方の SP に保存します。その結果、ソースシステムまたはターゲットシステムで電源再投入が実行されれば、移行したドメインの状態は正常です。

予行演習の実行

ldm migrate-domain コマンドに –n オプションを指定すると、移行のチェックは実行されますが、ドメインの移行は行われません。満たしていない要件がある場合、エラーとして報告されます。予行演習の結果により、実際の移行を試みる前に構成エラーを修正できます。


注 - 論理ドメインには動的な性質があるため、予行演習が正常に実行されても実際の移行が失敗したり、逆に予行演習が失敗しても実際の移行が成功したりする可能性があります。

対話型でない移行の実行

SSL 証明書方法を使用して、非対話式の移行操作を実行します。非対話式の移行操作を開始するためのレガシーの ldm migrate-domain -p filename コマンドの使用は非推奨ですが、このコマンドは引き続き使用可能です。

    –p オプションの引数として指定するファイル名には、次の特性が必要です。

  • ファイルの最初の行にパスワードが指定されている必要があります。

  • パスワードは平文である必要があります。

  • パスワードの長さは 256 文字以下である必要があります。

パスワード末尾の改行文字と最初の行のあとのすべての行は無視されます。

ターゲットマシンのパスワードを格納するファイルは、適切にセキュリティー保護する必要があります。この方法でパスワードを格納する場合は、ファイルのアクセス権の設定が 400 または 600 であること、つまり root 所有者 (特権ユーザー) のみがファイルの読み取りまたは書き込みを許可されていることを確認します。