Oracle® VM Server for SPARC 3.3 管理ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 10 月
 
 

Logical Domains Manager の監査を有効にする方法

Oracle Solaris 11 の監査はデフォルトで有効になっていますが、Logical Domains Manager の監査を構成する必要があります。


注 - 既存のプロセスは、仮想化ソフトウェア (vs) クラスに対しては監査されません。この手順は、必ず通常のユーザーがシステムにログインする前に実行してください。
  1. /etc/security/audit_event ファイルおよび /etc/security/audit_class ファイルにカスタマイズを追加します。

    これらのカスタマイズは、Oracle Solaris のアップグレード全体に保持されますが、Oracle Solaris の新規インストール後は再度追加する必要があります。

    1. 次のエントリが存在していない場合は、audit_event ファイルに追加します。
      40700:AUE_ldoms:ldoms administration:vs
    2. 次のエントリが存在していない場合は、audit_class ファイルに追加します。
      0x10000000:vs:virtualization_software
  2. vs 監査クラスを事前選択します。
    1. すでに選択されている監査クラスを確認します。

      すでに選択されているすべての監査クラスが、更新済みのクラスのセットの一部であることを確認します。次の例は、lo クラスがすでに選択されていることを示しています。

      # auditconfig -getflags
      active user default audit flags = lo(0x1000,0x1000)
      configured user default audit flags = lo(0x1000,0x1000)
    2. vs 監査クラスを追加します。
      # auditconfig -setflags [class],vs

      class は、コンマで区切ったゼロ以上の監査クラスです。/etc/security/audit_class ファイルで、監査クラスのリストを確認できます。Oracle VM Server for SPARC システムに vs クラスを含めてください。

      たとえば、次のコマンドは、lo および vs クラスの両方を選択します。

      # auditconfig -setflags lo,vs
    3. (オプション) プロセスを、管理者または構成者のいずれかとして監査する場合は、システムからログアウトします。

      ログアウトしない場合は、Managing Auditing in Oracle Solaris 11.3 のHow to Update the Preselection Mask of Logged In Usersを参照してください。

  3. Oracle Solaris OS の監査が有効になっていることを確認します。
    # auditconfig -getcond

    監査ソフトウェアが実行されている場合は、出力に audit condition = auditing が表示されます。

  4. 監査レコードを生成するように Logical Domains Manager を構成します。
    1. ldmd/audit SMF プロパティー値を true に設定します。
      # svccfg -s ldmd setprop ldmd/audit = boolean: true
    2. ldmd サービスをリフレッシュします。
      # svcadm refresh ldmd
    3. ldmd サービスを再起動します。
      # svcadm restart ldmd