asr-notify - 障害管理イベント用の Auto Service Request 通知デーモン
/usr/lib/fm/notify/asr-notify [- ]
asr-notify は、障害管理ライフサイクルイベントに登録し、SMF サービス構成リポジトリに格納された一連の通知設定に基づいて HTTPS/XML 通知を生成するデーモンです。
asradm(8) コマンドを使用するか SMF 自動登録プロパティーを設定することで Oracle Auto Service Request (ASR) サービスが登録されると、メッセージはこのサービスに送信されます。自動登録プロパティーが設定されている場合、サービスは起動時またはリフレッシュ時に登録を試みます。登録が失敗すると、このサービスは保守モードになります。登録が成功すると、SMF 自動登録プロパティーが削除されます。
asr-notify は、サービス FMRI の下でサービス管理機能 smf(7) によって管理されます:
svc:/system/fm/asr-notify:default
再起動の有効化、無効化、要求などのこのサービスでの管理アクションは、svcadm(8) を使用して実行できます。サービスステータスを照会するには、svcs(1) コマンドを使用します。
ASR 通知設定は、svccfg(8) を使用して行うことができます。
次のサービスプロパティーを設定できます。
これは astring プロパティーで、デフォルトは / です。設定されている場合は、指定されたルートディレクトリが、asr-notify によって評価されるすべてのパス名に使用されます。
これは、エラーが生成されるまでの HTTP 接続の待機秒数を設定する整数プロパティーです。
これは、登録やすべてのメッセージテレメトリで使用されるエンドポイント URL を設定する astring プロパティーです。このエンドポイント URL は、多くのホストインスタンスからのテレメトリを集約するローカル ASR マネージャーに設定できます。設定されていない場合、すべてのテレメトリが Oracle Auto Service Request サービスに直接送信されます。
これは、自動登録に使用される My Oracle Support ユーザー名を設定するために使用される astring プロパティーです。
これは、自動登録に使用される My Oracle Support パスワードを設定するために使用される astring プロパティーです。
これは、HTTP プロキシ hostname:port の設定に使用される astring プロパティーで、HTTP プロキシを使ってインターネットに接続する場合にのみ設定する必要があります。
これは、HTTP プロキシユーザー名の設定に使用される astring プロパティーで、HTTP プロキシが資格を必要とする場合にのみ設定する必要があります。
これは、HTTP プロキシパスワードの設定に使用される astring プロパティーで、HTTP プロキシが資格を必要とする場合にのみ設定する必要があります。
このサービスは次のタイプのメッセージを送信します。
障害メッセージ (FMA 障害が作成された場合)
システムがまだアクティブであることを示すための日単位のハートビートメッセージ
動作中コンポーネントの完全な目録を提供するための、週単位の継続的な監査メッセージ
各メッセージの内容は、ASR メッセージ XML スキーマに準拠する XML ドキュメントです。各メッセージは、共通のメッセージヘッダーで始まり、そのあとにイベント固有の内容が続きます。
ASR イベントヘッダー情報:
XML Element Description
------------ -----------
site-id the serial number of the host sending
the event
host-id the hostname(1) of the system that the
message is about
message-uuid a unique id generated for each message
message-time local time on the system that generated
the message
system-id the serial number of the system that the
message is about
asset-id the registered service tag for the system
product-id the unique product identifier for the system
product-name the name of the product for the system
event element containing fault specific event
information
イベントの障害固有の内容は、primary-event-information XML 要素内に含まれています。
XML Element Description ----------- ----------- message-id the knowledge article message ID event-uuid the FMA event UUID event-time the time that the FMA event was generated severity the severity of the FMA event component element containing list of suspects summary a short summary of the event description event description payload the raw FMA event contents
障害イベントに関連付けられた疑わしい FRU ごとに、component 内に hardware-component 要素が含まれています。
XML Element Description
----------- -----------
name the component path name of the FRU
serial the FRU serial number
part the FRU part number
revision the FRU revision level
additional-information a list of additional properties
containing values such as FRU
manufacturer and FRU model
一部の障害は、ハードウェアの問題ではなくソフトウェアの問題に関連付けられている可能性があります。この場合、障害イベントの component リスト内に software-module 要素が含まれています。
XML Element Description
----------- -----------
name the name or FMRI of the software
module in error
description a description of the software
module error
ハートビートイベントには追加データは含まれておらず、監査イベントにはシステムから使用可能なすべての hardware-component、software-package、および software-module 要素のリストが含まれています。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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svcs(1)、attributes(7)、smf(7)、asradm(8)、svcadm(8)、svccfg(8)、syslogd(8)