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マニュアルページ セクション 8: システム管理コマンド

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更新: 2018年8月8日
 
 

ndmpstat(8)

名前

ndmpstat - NDMP バックアップ進行状況統計の表示

形式

ndmpstat  [tapes] [interval [count]]

説明

ndmpstat ユーティリティーは、NDMP (Network Data Management Protocol) の統計を報告します。この統計には、NDMP ワーカースレッド、ディスク入出力、テープ入出力、ファイル操作、パフォーマンス、およびバックアップ操作が含まれています。

ndmpstat は、すべてのテープおよびディスクの集約的統計を報告します。特定のテープデバイスの統計を取得するには、テープデバイス名を引数としてユーティリティーに渡します。

ndmpstat を呼び出すと、NDMP サービスが呼び出されてからの NDMP デーモンの動作のサマリーが 1 行で表示され始めます。

表示フィールド

ndmpstat の出力フィールドは次のとおりです。

wthr

次の 4 つの各状態にあるワーカースレッドの数を報告します。

r

実行中のワーカースレッドの数

w

入出力やページングなどのリソースを待機中の、ブロックされているワーカースレッドの数

b

実行中のバックアップ操作の数

r

実行中の復元操作の数

file

ファイルシステムの使用状況について報告します。

rd

読み込まれているファイルの数

wr

書き込まれているファイルの数

disk

間隔あたりのディスク操作の数を報告します。

rd

読み込まれているディスクブロックの数

wr

書き込まれているディスクブロックの数

tape

間隔あたりのテープ操作の数を報告します。1 つの数字で示された、最大 4 つのテープのスロットがあります。数字は、/dev/rmt にあるデバイスの名前を示します。

rd

読み込まれているテープブロックの数

wr

書き込まれているテープブロックの数

bytes

転送済みのバイト数を報告します。これは、テープデバイスとディスクデバイスの合計値です。数値は K バイト単位です。

rd

読み込まれた K バイト数

wr

書き込まれた K バイト数

perf

バックアップ/復元操作のパフォーマンスの概算を、秒あたりの M バイト数で表示します。

bk

バックアップのパフォーマンス

rs

復元のパフォーマンス

prcnt

リソースの使用量の割合 (%) を表示します。

dsk

ディスクの入出力時間

tpe

テープの入出力時間

otr

その他の時間 (メモリーまたはアイドル)

使用例」を参照してください。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

count

統計表示を繰り返す回数を指定します。

tape

優先して出力するテープを指定します。コマンド行にはテープデバイスを 4 台まで指定できます。一般的なテープ名は /dev/rmt/n で、n は整数です。

interval

ndmpstat がアクティビティーを集計する秒数を指定します。指定した間隔は、コマンドが終了するまで有効です。

使用例 1 ndmpstat を使用する

次のコマンドは、NDMP デーモンの動作のサマリーを 5 秒間隔で表示します。

example% ndmpstat 5
wthr  ops    file      disk      tape      bytes   perf     prcnt 
r w  bk rs  rd   wr   rd   wr   rd   wr   rd   wr  bk rs  dsk tpe idl
3 0  3  0    0    0 961024  0    0 961536 961280 0 192 0   49  50   1
3 0  3  0    0    0 644608  0    0 644608 644608 0 128 0   50  50   0
3 0  3  0    0    0 1104896 0    0 1104384 1104640 0 220 0  0   0 100

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
service/storage/ndmp
インタフェースの安定性
下記を参照

この呼び出しは開発中です。人間が読める形式の出力は不安定 (Unstable) です。

関連項目

attributes(7), iostat(8), mpstat(8), ndmpadm(8), ndmpd(8)

パフォーマンスの数値は正確ではなく、MB/秒単位で切り上げられます。