マニュアルページ セクション 8: システム管理コマンド

ntfscat(8)

名前

ntfscat - NTFS ファイルとストリームの標準出力への表示

形式

ntfscat [options] device [file]

説明

ntfscat コマンドは、ファイルまたはストリームを NTFS ボリュームから読み取り、その内容を標準出力に表示します。

ntfscat に渡されるファイル名では、大文字と小文字は区別されません。

オプション

サポートされているオプションを次に示します。ほとんどのオプションには、単一文字と完全名の両方の形式があります。引数を取らない単一文字オプションは複数を組み合わせることができます。たとえば、–fv は –f –v と同等です。完全名のオプションは、その名前の一意の接頭辞に短縮できます。

–a、–-attribute type

特定の属性タイプの内容を表示します。デフォルトでは、名前のない $DATA 属性が表示されます。この属性は、10 進数、16 進数、または名前で指定できます。

Hex     Decimal Name
0x10    16      "$STANDARD_INFORMATION"
0x20    32      "$ATTRIBUTE_LIST"
0x30    48      "$FILE_NAME"
0x40    64      "$OBJECT_ID"
0x50    80      "$SECURITY_DESCRIPTOR"
0x60    96      "$VOLUME_NAME"
0x70    112     "$VOLUME_INFORMATION"
0x80    128     "$DATA"
0x90    144     "$INDEX_ROOT"
0xA0    160     "$INDEX_ALLOCATION"
0xB0    176     "$BITMAP"
0xC0    192     "$REPARSE_POINT"
0xD0    208     "$EA_INFORMATION"
0xE0    224     "$EA"
0xF0    240     "$PROPERTY_SET"
0x100   256     "$LOGGED_UTILITY_STREAM"

属性名は、先頭のドル記号 ($) なしで指定できます。$ 記号を使用する場合は、シェルにより名前が解釈されないように、名前を引用符で囲む必要があります。

–f, –-force

マウントされたボリュームを使用しないなど、一部の妥当なデフォルト値を無効にします。このオプションは慎重に使用してください。

–h、–-help

それぞれの簡単な説明が付いたオプションのリストを表示します。

–i、–-inode num

名前の代わりに i ノード番号を使ってファイルを指定します。

–n、–-attribute-name name

name で識別される属性を表示します。

–q、–-quiet

一部のデバッグ、警告、およびエラーメッセージを抑制します。

–V、–-version

バージョン番号、著作権、およびライセンス情報を表示します。

–v、–-verbose

追加のデバッグ、警告、およびエラーメッセージを表示します。

例

使用例 1 ルートにあるファイルの内容を表示する

次のコマンドは、NTFS ボリュームのルートにあるファイルの内容を表示します。

# ntfscat /dev/dsk/c0d0p1 boot.ini

使用例 2 サブディレクトリにあるファイルの内容を表示する

次のコマンドは、NTFS ボリュームのサブディレクトリ内にあるファイルの内容を表示します。

# ntfscat /dev/dsk/c0d0p1 /winnt/system32/drivers/etc/hosts

使用例 3 属性の内容を表示する

次のコマンドは、ルートディレクトリ (i ノード 5) の $INDEX_ROOT 属性の内容を表示します。

# ntfscat /dev/dsk/c0d0p1 -a INDEX_ROOT -i 5

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ 属性値 使用条件 system/file-system/ntfsprogs インタフェースの安定性 不確実

関連項目

attributes(7), ntfsls(8), ntfsprogs(8), parted(8)

著者

ntfscat は、Richard Russon、Anton Altaparmakov、および Szabolcs Szakacsits が作成しました。