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マニュアルページ セクション 8: システム管理コマンド

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更新: 2018年8月8日
 
 

ntfscp(8)

名前

ntfscp - NTFS ボリュームへのファイルのコピー

形式

ntfscp  [options] device source_file destination

説明

ntfscp ユーティリティーは、ファイルを NTFS ボリュームにコピーします。destination (「形式」を参照) は、ファイルにすることもディレクトリにすることもできます。destination は名前で指定されたディレクトリであり、source_file はこのディレクトリにコピーされます。destination が i ノード番号で指定されたディレクトリである場合は、この i ノードに対して名前のないデータ属性が作成され、そこに source_file がコピーされます。i ノード番号でディレクトリを指定する前に、マイナスの結果になる可能性も考慮してください。通常、名前のないデータストリームはディレクトリに存在しません。

データストリーム

NTFS のすべてのデータはストリームに保存され、ストリームには名前を付けられます。1 つのファイルに複数のデータストリームを格納できますが、名前のないストリームが正確に 1 つ必要になります。ファイルのサイズは、その名前のないデータストリームのサイズになります。通常、ストリーム名を指定しない場合、名前のないデータストリームにアクセスすることになります。名前のあるデータストリームにアクセスする場合は、:stream_name をファイル名に追加する必要があります。たとえば、some.mp3:artist を開くと、some.mp3 内の artist ストリームが開かれます。名前が付けられているデータストリームへのアクセスを禁止しているオペレーティングシステム (Windows など) でこれらのストリームにアクセスするには、FAR などのプログラムや、cygwin のユーティリティーを使用する必要があります。

オプション

サポートされているオプションを次に示します。ほとんどのオプションには、単一文字と完全名の両方の形式があります。引数を取らない単一文字オプションは複数を組み合わせることができます。たとえば、–fv–f –v と同等です。完全名のオプションは、その名前の一意の接頭辞に短縮できます。

–a–-attribute num

num で指定された属性に書き込みます。

–f, –-force

マウントされたボリュームを扱わないなど、一部の妥当なデフォルト値を無効にします。このオプションは慎重に使用してください。

–h–-help

それぞれの簡単な説明が付いたオプションのリストを表示します。

–i–-inode

destination (「形式」を参照) を i ノード番号として扱います。

–N–-attr-name name

この名前を持つ属性に書き込みます。

–n–-no-action

実際のコピー操作を行う前にテストを実行する場合に、このオプションを使用します。ボリュームは読み取り専用で開かれ、書き込みは行われません。

–q–-quiet

一部のデバッグ、警告、およびエラーメッセージを抑制します。

–V–-version

バージョン番号、著作権、およびライセンス情報を表示します。

–v–-verbose

追加のデバッグ、警告、およびエラーメッセージを表示します。

使用例 1 ホームからルートディレクトリにコピーする

次のコマンドは、new_boot.iniboot.ini として、/home/user から /dev/dsk/c0d0p1 の NTFS ボリュームのルートにコピーします。

# ntfscp /dev/dsk/c0d0p1 /home/user/new_boot.ini boot.ini
使用例 2 ストリームをコピーする

次のコマンドは、myfileC:\some\path\myfile:stream (/dev/dsk/c0d0p1 ドライブ指示子は C と想定) にコピーします。

# ntfscp -N stream /dev/dsk/c0d0p1 myfile /some/path

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/file-system/ntfsprogs
インタフェースの安定性
不確実

関連項目

attributes(7), ntfsprogs(8), ntfsresize(8), parted(8)

著者

ntfscp は、Anton Altaparmakov と Hil Liao の協力の下、Yura Pakhuchiy が作成しました。