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マニュアルページ セクション 8: システム管理コマンド

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更新: 2018年8月8日
 
 

poolbind(8)

名前

poolbind - リソースプールへのプロセス、タスク、プロジェクトのバインドまたはプロセスのバインドの照会

形式

/usr/sbin/poolbind -p poolname -e command [arguments]...
/usr/sbin/poolbind -p poolname [-i idtype] id...
/usr/sbin/poolbind -q pid...
/usr/sbin/poolbind -Q pid...

説明

poolbind コマンドを使用すると、承認されたユーザーがゾーン、プロジェクト、タスク、およびプロセスをプールにバインドできます。–e オプション (下記を参照) を使用すると、指定するコマンドを実行でき、実行されたコマンドが指定のプールに配置されます。また、プロセスに照会して、プロセスがどのプールにバインドされているかを調べることもできます。

大域ゾーンのプロセス、プロジェクト、タスク、および契約のみをプールに選択的にバインドできます。非大域ゾーンのプロセスをバインドする必要がある場合、そのゾーンでバインドを実行する必要があります。プールが非大域ゾーンにバインドされている場合でも、大域ゾーンのプロセスはそのプールにバインドできます。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–e command [arguments...]

–p で指定されたプールにバインドされた command コマンドを実行します。

–i idtype

このオプションは、idlist 引数とともに、poolbind コマンドの処理対象となる 1 つ以上のプロセスを指定します。idlist がどのように解釈されるかは、idtype の値により異なります。idtype として指定可能な値、およびそれぞれの値に対応した idlist の解釈は以下のとおりです。

pid

idlist はプロセス ID のリストです。指定されたプロセスを指定のプールにバインドします。これは idtype が指定されていない場合のデフォルトの動作です。

taskid

idlist はタスク ID のリストです。タスク ID リスト内のすべてのプロセスを指定のプールにバインドします。

projid

idlist はプロジェクト ID のリストです。プロジェクトリスト内のすべてのプロセスを指定のプールにバインドします。各プロジェクト ID はプロジェクト名または数値のプロジェクト ID のどちらでも指定できます。project(5) を参照してください。

zoneid

idlist はゾーン ID のリストです。ゾーンリスト内のすべてのプロセスを指定のプールにバインドします。各ゾーン ID は、ゾーン名または数値のゾーン ID のどちらでも指定できます。zones(7) を参照してください。

プールにバインドされているゾーンは、そのプールに関連付けられた pset 内の CPU のみを監視できます。

–p poolname

指定したゾーン、プロジェクト、タスク、またはプロセスをバインドするプールの名前を指定します。

プールは psrset(8) ユーティリティーによって作成されたプールの名前ではない場合があります。リソースプールユーティリティーを使用して作成されたプールのみがサポートされます。psrset(8) で作成されたプールをバインドするには、psrset(8) を使用します。

–q pid ...

指定されたプロセス ID のリストのプールバインディングをクエリーします。

–Q pid ...

指定されたプロセス ID のリストのリソースバインドを照会します。リソースバインドはそれぞれ別の行に報告されます。現在、唯一のリソースタイプは pset です。

使用例 1 プロセスをバインドする

次のコマンドは、プロジェクト 5 および 7 のすべてのプロセスをプール web_app にバインドします。


example# /usr/sbin/poolbind –p web_app –i projid 5 7

使用例 2 実行中のシェルをバインドする

次のコマンドは、実行中のシェルをプール web_app にバインドします。


 example# /usr/sbin/poolbind –p web_app $$

使用例 3 プールバインドを照会する

次のコマンドは、指定されたプールにシェルがバインドされていることを確認するためにバインドを照会します。


example# /usr/sbin/poolbind –q $$

使用例 4 リソースバインドを照会する

次のコマンドは、指定されたリソースにシェルがバインドされていることを確認するためにバインドを照会します。


example# /usr/sbin/poolbind –Q $$

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

1

要求された操作を完了できませんでした。

2

無効なコマンド行オプションが指定された。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/resource-mgmt/resource-pools
インタフェースの安定性
下記を参照。

呼び出しは「確実」です。出力は「不確実」です。

関連項目

libpool(3LIB)project(5)attributes(7)resource-management(7)、zones(7)pooladm(8)poolcfg(8)psrset(8)