Go to main content

マニュアルページ セクション 8: システム管理コマンド

印刷ビューの終了

更新: 2018年8月8日
 
 

llc2_loop(8)

名前

llc2_loop - ドライバ、アダプタ、およびネットワークをテストするためのループバック診断

形式

/usr/lib/llc2/llc2_loop2 [-v] ppa
/usr/lib/llc2/llc2_loop3 ppa sap frames
/usr/lib/llc2/llc2_loop3 ppa type frames
/usr/lib/llc2/llc2_loop4 [-v] ppa

説明

ループ 2

loop2 テストは、NULL XID フレームをブロードキャスト (すべて 1) の着信先 MAC アドレスに送信します。使用される発信元 SAP (サービスアクセスポイント) 値は 0x04 (SNA の SAP) です。したがって、SNA がシステム上で実行されている場合、loop2 テストは失敗します。着信先 SAP の値は NULL SAP (0x00) です。このテストは、だれが待機しているかを調べ、ノードから送信されるフレームを受信できます。冗長 (–v) オプションは、応答しているノードの MAC アドレスを表示します。loop2 テストは応答を 2 秒だけ待機するため、可能性のあるすべての応答者が表示されるとは限りませんが、この時間中に 50-200 ノードが表示される可能性があります。もっとも発生しやすいエラーは次のとおりです。

	Unexpected DLPI primitive 
x, expected y.

ここで、x = 5 および y = 6 です。/usr/include/sys/dlpi.h から、DLPI プリミティブの 1 つからの想定される戻り値は 6 (DL_OK_ACK) ですが、代わりに 5 (DL_ERROR_ACK) が受信されました。これは 2 つの理由で発生する可能性があります。

  • 存在しない PPA (物理接続点) に対して loop2 コマンドが発行された。

  • SAP (0x04) がすでに使用されている (たとえば、SNA サブシステムが稼働している)。

ループ 3

loop3 テストは、1,495 バイトの非番号制情報 (UI) フレームを NULL (すべて 0) の着信先 MAC アドレスに送信します。これは、ローカルノードまたは同じ LAN 上の別のノードでデータの転送を検証するためのデータ取得とともに使用するようにしてください。ppa 引数は、テストを実行するアダプタを指定します。ppa はアダプタの相対的な物理位置であり、アダプタ構成を表示することによって確認できます (llc2_config(1) を参照)。トークンリングまたは Ethernet の場合は、2 から 254 までの偶数の sap 値を指定し、Ethernet の場合に限り、1519 (0x05ef) から 65535 (0xffff) までの任意の type 値を指定します。データ取得の出力を表示したときに認識しやすい値を選択することをお勧めします。frames は、転送する 1,495 バイトパケット数を表す 10 進数です。テストでは、障害が発生した場合のみメッセージが表示されます。

ループ 4

loop4 テストは、TEST フレーム (情報フィールドなし) をブロードキャスト (すべて 1) の着信先 MAC アドレスに送信します。使用される発信元 SAP 値は 0x04 (SNA の SAP) です。したがって、SNA がシステム上で実行されている場合、loop4 テストは失敗します。着信先 SAP の値は NULL SAP (0x00) です。このテストは、だれが待機しているかを調べ、ノードから送信されるフレームを受信できます。冗長 (–v) オプションは、応答しているノードの MAC アドレスを表示します。loop4 テストは応答を 2 秒だけ待機するため、可能性のあるすべての応答者が表示されるとは限りませんが、この時間中に 50-200 ノードが表示される可能性があります。loop4 テストは、ほかのノードが待機し応答している場合に、次の例のような情報を表示します (冗長モード):

-Attaching
    -Binding
    -Sending TEST
    -Responders
       1-0000c0c12449
       2-08000e142990
       3-08000e142a51
       4-0000c0450044
       5-0000c0199e46
    -Unbinding
-Detaching
5 nodes responding

表示されるエラーは loop2 の場合と同じです。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/network/llc2

関連項目

llc2_config(1), llc2(4D), llc2(5), attributes(7)

サービスを開始する方法の詳細については、llc2(4D) を参照してください