smbstat - Solaris SMB ファイルサーバーの統計情報の表示
smbstat [-r [-n [-a | -z] -v ]] [-t] [-u] [-c] [interval [count]
smbstat コマンドは、smbd(8) サーバーの統計情報を表示します。smbstat には、後述するいくつかのオプションと、2 つのオペランド interval と count があります。最初の表は、サーバーが起動されてからのアクティビティーをまとめたものです。以降の各表では、直前の間隔のアクティビティーのサマリーを示します。
デフォルトでは、smbstat コマンドはすべての統計情報を表示します。
smbstat コマンドに含まれているオプションは、次のとおりです。
カウンタを表示します。
要求の統計情報を表示します。–r は次のオプションと組み合わせることができます。
有効かどうかにかかわらず、すべてのタイプのサーバー要求の統計情報を表示します。–a オプションと –z オプションを同時に指定することはできません。
アルファベット順に表示します。
実際に受信された要求の統計情報を表示します。–a オプションと –z オプションを同時に指定することはできません。
統計を出力する SMB のバージョンを指定します。version 引数 1、2、または 3 は、そのバージョンの統計のみを要求します。–v オプションを指定しない場合、smbstat はすべてのバージョンの統計を出力します。
SMB サーバーのスループットを表示します。
SMB サーバーの使用率を表示します。
smbstat コマンドは、下に示す見出しを表示します。あるコマンドで表示される見出しは、どのオプションが指定されたかによって異なります。これらの見出しには、統計情報のカテゴリに対応して、カウンタ、スループット、使用率、および (サーバー) 要求の 4 つのカテゴリがあります。
SMB NBT (NetBIOS-over-TCP) セッションの数。
SMB TCP セッションの数。
ログインしているユーザーの数。
接続されているツリーの数。
開かれているファイルの数。
開かれているパイプの数。
1 秒あたりに受信されたバイト数。
1 秒あたりに送信されたバイト数。
1 秒あたりに処理された要求の数。
1 秒あたりの読み取り要求の数。これは、SMB_COM_READ、SMB_COM_LOCK_AND_READ、SMB_COM_READ_ANDX、および SMB2_READ の各要求を合わせた数になります。
1 秒あたりの書き込み要求の数。これは、SMB_COM_WRITE、SMB_COM_WRITE_AND_UNLOCK、SMB_COM_WRITE_AND_CLOSE、および SMB2_WRITE の各要求を合わせた数になります。
受信されたものの、SMB ワーカースレッドによって実行されるまで待機している要求の平均数。
SMB ワーカースレッドによって同時に実行されている要求の平均数。
要求が SMB ワーカースレッドによって実行されるまで待機している平均時間。
要求の平均実行時間。
少なくとも 1 つの要求が待機していた時間の割合 (パーセント)。
少なくとも 1 つの要求が実行されていた時間の割合 (パーセント)。
SMB サーバーの使用率の割合 (パーセント)。この数値は、rcnt / (max_worker_threads) として定義されます。
サーバーが以前に飽和状態になっていたかどうかを示すフラグ。飽和は、u% == 100% として定義されます。
1 つまたは複数のプロセッサがユーザー空間内で費やした時間の割合 (パーセント)。
1 つまたは複数のプロセッサがカーネル空間内で費やした時間の割合 (パーセント)。
1 つまたは複数のプロセッサがアイドル状態であった時間の割合 (パーセント)。
要求のタイプごとに、次の見出しが表示されます。
要求のコード (16 進数)。
特定のタイプの要求の割合 (パーセント)。
受信された要求の数。
1 秒あたりに受信されたバイト数。
1 秒あたりに受信されたバイト数。
1 秒あたりに処理された要求の数。
秒数での平均応答時間。
応答時間の標準偏差。
次のオペランドを指定できます。
統計が出力される回数。
各 interval 秒ごとに報告します。
次のコマンドでは、–c、–t、および –u オプションを組み合わせています。
% smbstat -ctu nbt tcp users trees files pipes 0 1 1 2 20 0 rbytes/s tbytes/s reqs/s reads/s writes/s 1.036e+02 1.298e+00 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 wcnt rcnt wtime rtime w% r% u% sat usr% sys% idle% 4.317e-01 7.410e+00 2.461e-05 4.224e-04 31 100 0 no 0 76 24使用例 2 SMB2 要求を表示する
次のコマンドは、smb2 要求を表示するための出力例を表示します。
# smbstat -rv 2 SMB v2 Requests: . code % count rbytes/s tbytes/s req/s rt-mean rt-stddev Smb2Negotiate 00 0 70 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 3.525e-03 2.450e-05 Smb2SessionSetup 01 0 140 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 9.640e-03 7.446e-04 Smb2Logoff 02 0 3 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 7.113e-05 1.766e-05 Smb2TreeConnect 03 0 70 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 8.932e-05 2.867e-07 Smb2TreeDisconnect 04 0 2 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 5.658e-06 1.036e-06 Smb2Create 05 0 622 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 3.353e-02 1.342e-03 Smb2Close 06 0 345 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 1.345e-05 7.645e-08 Smb2Flush 07 0 2 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 1.647e-02 1.647e-02 Smb2Read 08 0 52 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 3.547e-05 3.660e-06 Smb2Write 09 0 101 3.513e+00 0.000e+00 0.000e+00 5.088e-04 3.865e-06 Smb2Lock 0A 0 1 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 1.528e-05 0.000e+00 Smb2Ioctl 0B 0 0 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 Smb2Cancel 0C 0 0 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 Smb2Echo 0D 0 1 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 4.601e-06 0.000e+00 Smb2QueryDirectory 0E 0 38 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 9.123e-05 1.154e-05 Smb2ChangeNotify 0F 0 0 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 Smb2QueryInfo 10 0 55 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 4.634e-05 6.007e-06 Smb2SetInfo 11 0 9 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 9.772e-05 2.421e-05 Smb2OplockBreak 12 0 11 0.000e+00 0.000e+00 0.000e+00 9.808e-06 2.308e-07
次の終了ステータスが返されます。
正常終了。
エラーが発生しました。
次の属性についての詳細は、attributes(7) のマニュアルページを参照してください。
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