poold - 自動リソースプール分割デーモン
poold [-l level]
poold は、リソースプール機能のリソースパーティション分割を自動的に行います。poold は、Solaris Service Management Facility である smf(7) を使用して有効にしたり無効にしたりできます。
動的リソースプールサービスの障害管理リソース識別子 (FMRI) は次のとおりです。
svc:/system/pools/dynamic
poold の構成の詳細は libpool(3LIB) 構成に保持され、この構成から、カスタマイズ可能なすべての動作にアクセスできます。
poold は、システムの負荷を定期的に検査し、CPU の消費に関して最適なシステムパフォーマンスを保つために介入が必要かどうかを決定します。また、poold は、外部 (poold に対して) で開始されたリソースプール構成または目標の変更にも応答します。
poold は、可変数の CPU を持つように構成された pset など、プロパティー pset.min != pset.max が指定された pset 間で CPU を移動します。poold は、libpool(3LIB) のマニュアルページで説明されているように、「pool.importance」、「pset.poold.objectives」、および「system.poold.objectives」の各プロパティーに基づいて CPU を pset に割り当てます。
poold が有効になっていないとき、次の場合など、実行中のプール構成が変更された場合にのみ、CPU は pset 間で移動されます
pooladm(8) によって新しいプール構成が適用されます。
psrset(8) によって pset が作成または破棄されます。
専用 CPU リソースを持つ Oracle Solaris ゾーンはブートまたは停止されます。
そのようなイベント時には、poold が有効になっていないときでも、pset.min != pset.max が指定された pset は CPU を取得するか失う可能性があります。
介入が必要な場合、poold は、パフォーマンス目標が満たされるように使用可能な CPU の再割り当てを試みます。poold が使用可能な CPU でパフォーマンス目標を満たせない場合は、ログにメッセージが書き込まれます。poold は、管理者によって構成されている目標に従い、不十分な CPU を割り当てます。システム管理者は、不十分なリソースをどのプールにもっとも多く割り当てるべきかを判定し、プールおよび目標の重要度を通してこれを示す必要があります。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
ログ情報の冗長レベルを指定します。
level を ALERT、CRIT、ERR、WARNING、NOTICE、INFO、および DEBUG で指定します。level が指定されていない場合、デフォルトのログレベルは INFO です。
壊れているシステムデータベースなど、ただちに修正されるべき状況。
ハードデバイスエラーなど、重要な状況。
エラー。
警告メッセージ。
エラー状況ではないが、特別な処理を必要とする可能性のある状況。
情報メッセージ。
通常はプログラムのデバッグ時にのみ利用される情報を含むメッセージ。
–l オプションを指定して手動で呼び出した場合、すべてのログ出力は標準エラーに送られます。
次のコマンドは、デフォルトのログレベルを ERR に変更します。
# /usr/lib/pool/poold -l ERR使用例 2 動的リソースプールを有効にする
次のコマンドは、動的リソースプールを有効にします。
# /usr/sbin/svcadm enable svc:/system/pools/dynamic
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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呼び出しは「確実」です。出力は「不確実」です。
libpool(3LIB)、pool_set_status(3POOL)、attributes(7)、smf(7)、pooladm(8)、poolbind(8)、poolcfg(8)、poolstat(8)、svcadm(8)