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マニュアルページ セクション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2018年8月8日
 
 

calendar(1)

名前

calendar - リマインダサービス

形式

calendar [-]

説明

calendar ユーティリティーは、現在のディレクトリ内の calendar ファイルを参照し、行内の任意の位置に今日または明日の日付を含む行を標準出力に書き込みます。Aug. 24august 248/24 などのもっとも一般的な月と日の日付は認識されますが、24 August24/8 は認識されません。金曜日と週末には、「明日」は月曜日まで拡張されます。calendar は、crontab(1) または at(1) コマンドを使用して定期的に呼び出すことができます。

オプションの引数 が存在する場合、calendar は、自分のログインディレクトリ内に calendar ファイルを持っているすべてのユーザーに対して処理を実行し、すべての正の結果を mail(1) でそれらのユーザーに送信します。通常、これは UNIX オペレーティングシステム内の機能によって毎日実行されます (cron(8) を参照)。

環境変数 DATEMSK が設定されている場合、calendar は、その値を書式文字列を含むテンプレートファイルのフルパス名として使用します。これらの文字列は変換仕様とテキスト文字で構成されており、環境変数 LANG または LC_TIME の適切な設定によって、異なる言語で許容されるより豊富な一連の日付の形式を提供するために使用されます。environ(7) を参照してください。許容可能な変換仕様のリストについては、strftime(3C) を参照してください。

使用例 1 テンプレートの内容の例

次の例は、テンプレートの内容の例を示しています。

%B %eth of the year %Y

%B は完全な月の名前、%e は日付、%Y は年 (4 桁) をそれぞれ表しています。

DATEMSK がこのテンプレートに設定されている場合は、次の calendar ファイルが有効になります。

March 7th of the year 1989 <Reminder>

環境変数

calendar の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LC_CTYPE、LC_TIME、LC_MESSAGES、NLSPATH、および TZ。

終了ステータス

0

正常終了。

>0

エラーが発生しました。

ファイル

/etc/passwd

システムパスワードファイル

/tmp/cal*

calendar で使用される一時ファイル

/usr/lib/calprog

今日と明日の日付を判定するために使用されるプログラム

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os

関連項目

at(1), crontab(1), mail(1), strftime(3C), attributes(7), environ(7), cron(8), ypbind(8)

スペースで始まる該当する行は出力されません。

リマインダサービスを受けるには、使用するカレンダがパブリック情報である必要があります。

calendar の「明日」という拡張された考え方は、祭日には適用されません。

引数は、マシンに対してローカルなカレンダファイルでのみ機能します。calendar は、NFS. によってリモートでマウントされたカレンダファイルで機能するようには考慮されていません。そのため、「calendar 」は、ホームディレクトリが存在するディスクフルマシン上でのみ実行するようにしてください。ディスクレスクライアント上で実行しても効果はありません。

calendar は、デフォルトの root の crontab には存在しなくなりました。「calendar」によって発生する場合があるネットワーク負荷のため、これは、大きな passwd.byname マップを含む ypbind(8) を実行している環境ではお勧めできません。ただし、calendar の有用性がネットワークへの影響より重要である場合は、スーパーユーザーが「crontab –e」を実行して root の crontab を編集できます。それ以外の場合は、個々のユーザーが「crontab –e」を使用して、cron 引数なしで calendar を呼び出し、出力をパイプ経由で自分宛てのメールに渡すように独自の crontab を編集することもできます。