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マニュアルページ セクション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2018年8月8日
 
 

tail(1)

名前

tail - ファイルの最後の部分の出力

形式

/usr/bin/tail [∓s number [lbcr]] [file]
/usr/bin/tail [-lbcr] [file]
/usr/bin/tail [∓ number [lbcf]] [file]
/usr/bin/tail [-lbcf] [file]
/usr/xpg4/bin/tail [-f | -r] [-c number | -n number] [file]
/usr/xpg4/bin/tail [∓ number [l | b | c] [f]] [file]
/usr/xpg4/bin/tail [∓ number [l] [f | r]] [file]

説明

tail ユーティリティーは、指定されたファイルの内容のうち、指定地点から終わりまでを標準出力にコピーします。ファイルの指定がない場合は、標準入力を使用します。

コピーの開始地点は、–cnumber–nnumbernumber の各オプションで指定されます。+number は先頭からの距離、number は末尾からの距離を表します。number が NULL のときは 10 と見なされます。number の単位は –c または – n オプションの指定に従い、行またはバイトとなり、さらに lbc のいずれかのオプションが指定された場合には、それに従って、行、ブロック、バイトのいずれかとなります。単位指定がすべて省略された場合には、行と見なされます。

オプション

次のオプションは、/usr/bin/tail/usr/xpg4/bin/tail で指定できます。–r–f オプションを同時に指定することはできません。両方がコマンド行に指定された場合、–f オプションは無効になります。

–b

ブロック単位。

–c

バイト単位。

–f

継続。入力ファイルがパイプでない場合、プログラムは入力ファイルの行がコピーされた後に終了せず、無限ループに入り、その中で 1 秒間休止し、入力ファイルからさらにレコードを読み取ったり、コピーしようとします。したがって、このオプションは、ほかのプロセスによって作成中のファイルの成長をモニターするために使用できます。

–l

行単位。

–r

逆順。ファイルに指定された開始点から行を逆の順番にコピーします。r のデフォルトは、ファイル全体を逆順に出力します。

/usr/xpg4/bin/tail

次のオプションは、/usr/xpg4/bin/tail でのみ指定できます。

–c number

number オプションの引数は、ファイル内のコピーの開始位置をバイト単位で表す 10 進整数です。符号もファイル内の位置に影響します。

+

ファイルの先頭からの相対位置を指定してコピーを開始します。

-

ファイルの末尾からの相対位置を指定してコピーを開始します。

none

ファイルの末尾からの相対位置を指定してコピーを開始します。

カウントは 1 から始まります。つまり –c+1 はファイルの第 1 バイト目を表し、–c-1 は最後のバイトを表します。

–n number

ファイル内の開始位置がバイト単位でなく行単位で計測される点を除き、–cnumber と同等の意味です。カウントは 1 から始まります。つまり –n+1 はファイルの第 1 行目を表し、–n-1 は最後の行を表します。

オペランド

次のオペランドを指定できます。

file

入力ファイルのパス名。file オペランドを指定しないと、標準入力が使用されます。

使用例 1 tail コマンドの使用

次のコマンドは、ファイル fred の最後の 10 行を出力し、その後には tail を開始してから終了するまでの間に fred に追加されたすべての行が続きます。

example% tail -f fred

次のコマンドは、ファイル fred の最後の 15 バイトを出力し、その後には tail を開始してから終了するまでの間に fred に追加されたすべての行が続きます。

example% tail -15cf fred

環境変数

tail の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

>0

エラーが発生しました。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

/usr/bin/tail

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
CSI
有効

/usr/xpg4/bin/tail

属性タイプ
属性値
使用条件
system/xopen/xcu4
CSI
有効
インタフェースの安定性
確実
標準
standards(7) を参照してください。

関連項目

cat(1), head(1), more(1), pg(1), attributes(7), environ(7), standards(7), dd(8)

ファイルの末尾で相対的にパイプされた tail はバッファーに格納されるので、長さに制限があります。文字型の特殊なファイルでは、さまざまな種類の変則的な動作が起こる可能性があります。