comm - 2 つのファイルに共通な行または共通でない行の表示
/usr/bin/comm [-123] [--check-order |--nocheck-order][--output-delimiter=STR] [--help] file1 file2
comm は、現在のロケールの照合順序に従ってソートされているはずの 2 つのファイル file1 と file2 を読み込み、出力として 3 つのテキスト列を生成します。
file1 の行のみ。
file2 の行のみ。
両方のファイルの行。
いずれかのファイルの行が現在のロケールの照合順序に従ってソートされていない場合、動作は指定された順序オプションによって異なります。
ソート順序に関するエラーは生成されません。無効な出力になります。
file1 または file2 のいずれかの行がソート順序に従っていない場合は、file1 の行とそれに対応する file2 の行が一致しているかどうかにかかわらず、エラーが発生します。
順序オプションが指定されていない場合、デフォルトの動作では入力のソート順序は確認されません。これは –-nocheck-order オプションを指定することと同じです。
file1 または file2 が - の場合、comm は標準入力を使用します。開始位置は現在の位置です。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
file1 だけに存在している行の出力を抑制します。
file2 だけに存在している行の出力を抑制します。
file1 と file2 の両方に存在している行の出力を抑制します。
file1 の行とそれに対応する file2 の行がすべて一致している場合でも、入力が正しくソートされているかどうかを確認します。
入力が正しくソートされているかどうかを確認しません。これはデフォルトの動作です。
列を STR で区切ります。
コマンドの使用法を表示して終了します。
次のオペランドがサポートされています。
比較する 1 つ目のファイルのパス名。file1 として - を指定すると、標準入力とみなされます。
比較する 2 つ目のファイルのパス名。file2 として - を指定すると、標準入力とみなされます。
file1、file2、file3 の 3 つのファイルに、ユーティリティーのリストが正しくソートされて書かれている場合、
example% comm -23 file1 file2 | comm -23 - file3
のコマンドは、file1 だけに含まれているユーティリティーだけを出力します。次のエントリを見てください。
example% comm -12 file1 file2 | comm -12 - file3
このエントリは、3 つのファイルすべてに含まれているユーティリティーを出力します。また、次のエントリを見てください。
example% comm -12 file2 file3 | comm -23 -file1
このエントリは、file2 と file3 には含まれているが file1 には含まれていないユーティリティーを出力します。
comm の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_COLLATE 、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH 。
次の終了ステータスが返されます。
入力ファイルはすべて、(指定されたとおりに) 正常に出力されました。
エラーが発生しました。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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cmp(1), diff(1), , sort(1), uniq(1), attributes(7), environ(7), standards(7)