env - コマンド実行のための環境の設定
/usr/bin/env [-] [-i | --ignore-environment] [name=value]... [-0 | --null] [-u name | --unset=name]... [--help] [utility [arg... ]]
/usr/xpg4/bin/env [-] [-i | --ignore-environment] [name=value]... [-0 | --null] [-u name | --unset=name]... [--help] [utility [arg... ]]
env ユーティリティーは現在の環境を読み込み、引数の指定に従ってその値を変更し、utility 引数で指定されたユーティリティーを変更された状態の環境で実行します。
任意指定の引数も、 utility に渡されます。utility が省略された場合、 変更後の環境の内容が標準出力に書き込まれます。 この出力には、名前と値が name=value の形式で 1 行に 1 組ずつ書かれます
env が引数のあるコマンドを実行する場合、 デフォルトのシェル /usr/bin/sh が使われます (sh(1) 参照)。
env が引数のあるコマンドを実行する場合、/usr/xpg4/bin/sh が使われます (ksh88(1) を参照)。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
使用方法に関するメッセージを表示して終了します。
現在のシェルから引き継がれるはずの環境はすべて無視します。引数で指定された環境だけを用いて utility を実行します。
各出力行を復帰改行ではなく 0 バイトで終了します。
環境から name が示す変数を削除します。
次のオペランドがサポートされています。
この形式でオペランドを指定すると、 name が示す環境変数に value が示す値を設定して実行環境を変更し、さらに utility を実行する前に、受け継いだ環境にその指定を割り当てます。
実行するユーティリティーの名前。シェルの特殊な組み込みユーティリティーを指定した場合の結果は定義されていません。
実行するユーティリティーに引数として渡す文字列。
以下にユーティリティーを示します。
example% env -i PATH=/mybin mygrep xyz myfile
ここでは環境変数 PATH を設定し、これを唯一の環境設定として mygrep という ユーティリティーを実行しています。つまり mygrep は、PATH が示す /mybin 中に存在していなければなりません。
env の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL 、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
utility で指定したユーティリティーの位置を決定します。PATH が env への name=value オペランドとして指定された場合は、指定された値が utility で指定したユーティリティーの検索に使用されます。
utility で指定したユーティリティーが実行された場合、 そのユーティリティーの終了ステータスが env の終了ステータスとなります。そうでない場合は、 env は次の終了値を返します。
正常終了。
エラーが発生しました。
utility は見つかったが呼び出すことができませんでした。
utility は見つかりませんでした。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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ksh88(1), sh(1), exec(2), getopt_long(3C), profile(5), attributes(7), environ(7), standards(7)