nice - コマンドを変更されたスケジューリング優先度で実行
/usr/bin/nice [-increment | -n increment | --adjustment=increment] command [argument]...
/usr/bin/nice
/usr/xpg4/bin/nice [-increment | -n increment] command [argument]...
nice [-increment | +increment] [command]
nice ユーティリティーは、異なるシステムのスケジューリング優先度で動作するように command を実行します。priocntl(1) コマンドは、スケジューラ機能とのより汎用的なインタフェースです。
起動するプロセス (通常は、ユーザーのシェル) は、nice コマンドをサポートする スケジューリングクラスで実行されていなければなりません。
C シェル (csh(1) 参照) を使用している場合、コマンドのフルパス名を指定する必要があります。指定しないと、csh 組み込みコマンドの nice が実行されます。後述の「csh 組み込みコマンド」を参照してください。
nice が引数のあるコマンドを実行する場合、デフォルトのシェル /usr/bin/sh が使われます (sh(1) 参照) 。
nice が引数のあるコマンドを実行する場合は、/usr/xpg4/bin/sh が使用されます (ksh88(1) を参照)。
nice という csh の組み込みコマンドもあります。こちらの動作は、ここで説明した nice とは異なります。詳しくは csh(1) を参照してください。
オプションなしの場合、nice ユーティリティーは現在のプロセスの nice レベルを報告します。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
increment は正または負の 10 進整数です。このオプションは、ユーティリティーバージョンの実行時に、nice() 関数に increment オプション引数 (数値) を指定して呼び出した場合と同じ効果を発揮します。nice(2) を参照してください。nice() のエラー (EINVAL 以外) は無視されます。このオプションを指定しない場合、増分は 10 であると想定されます。
スーパーユーザーは、たとえば – –10 のように、負数の increment を使用することにより、通常よりも高い優先度でコマンドを実行できます。特権を持たないユーザーが負数の増分値を指定した場合は無視されます。
使用方法に関するメッセージを表示して終了します。
次のオペランドがサポートされています。
呼び出すコマンドの名前。command に組み込みコマンド (shell_builtins(1) を参照) を指定した場合、処理の結果は保証されません。
command を呼び出す際に引数として与える文字列。
nice の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、PATH、および NLSPATH。
command で指定したコマンドが呼び出された場合、そのコマンドの終了ステータスが nice の終了ステータスとなります。呼び出されなかった場合には、nice は次の終了ステータスを返します。
エラーが発生しました。
command で示すコマンドユーティリティーは見つかったが呼び出すことができなかった。
コマンドが見つからなかった。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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csh(1), ksh88(1), nohup(1), priocntl(1), sh(1), shell_builtins(1), nice(2), attributes(7), environ(7), standards(7)