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マニュアルページ セクション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2018年8月8日
 
 

lastcomm(1)

名前

lastcomm - 最後に実行されたコマンドの逆順での表示

形式

lastcomm [-f file] [-x] [command-name] ... [user-name] ... 
     [terminal-name] ...

説明

lastcomm コマンドは、以前に実行されたコマンドの情報を取得します。lastcomm に引数を指定しないと、現在のアカウンティングファイルの有効期間中に記録されたすべてのコマンドに関する情報が表示されます。引数を指定して呼び出した場合、lastcomm は一致する command-nameuser-name、または terminal-name のアカウンティングエントリのみを表示します。拡張プロセスアカウンティングがアクティブであり (acctadm(8) を参照)、適切なデータ項目を記録している場合、lastcomm は現在の拡張プロセスアカウンティングファイルからデータを取得しようとします。標準プロセスアカウンティングがアクティブである場合、lastcomm は現在の標準アカウンティングファイルからデータを取得します (acct(2) を参照)。

terminal-name が `- -' である場合は、プロセスに制御 TTY がなかったことを示します。プロセスがブート時に実行された可能性があります。terminal-name が `??' である場合は、制御 TTY を出力可能な名前に復号化できなかったことを示します。

各プロセスエントリについて、lastcomm は次の項目の情報を表示します。

  • プロセスを呼び出したコマンドの名前。

  • プロセスに関する特別な情報を示す 1 つ以上のフラグ。フラグの意味は次のとおりです。

    F

    プロセスは fork を実行しましたが exec は実行していません。

    S

    プロセスはセットユーザー ID プログラムとして実行されました。

  • プロセスを実行したユーザーの名前。

  • 実行時にユーザーがログインしていた端末 (該当する場合)。

  • プロセスによって使用された CPU 時間 (秒単位)。

  • プロセスが終了した日付と時間。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–f file

file はアカウンティングデータのソースとして使用します。file には、拡張プロセスアカウンティングファイルまたは標準プロセスアカウンティングファイルを指定できます。

–x

現在アクティブな拡張プロセスアカウンティングファイルを使用します。拡張プロセスアカウンティングがアクティブではない場合、出力は生成されません。

使用例 1 指定されたコマンドの実行のリスト表示

コマンド

example% lastcomm a.out root term/01

ユーザー root が端末 term/01 を使用して実行した a.out というコマンドのすべての実行のリストを生成します。

使用例 2 すべてのユーザーコマンドのリスト表示

コマンド

example% lastcomm root

ユーザー root が実行したすべてのコマンドのリストを生成します。

ファイル

/var/adm/pacct

標準アカウンティングファイル

/var/adm/exacct/proc

拡張アカウンティングファイル

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os

関連項目

last(1), acct(2), acct.h(3HEAD), core(5), attributes(7), acctadm(8)