digest - メッセージダイジェストの計算
/usr/bin/digest -l | [-v] -a algorithm [-t truncation] [file]...
digest ユーティリティーは、指定されたアルゴリズムを使用して、指定されたファイルまたは stdin のメッセージダイジェストを計算します。複数のファイルが指定された場合、出力の各行が単一ファイルのダイジェストになります。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
暗号化または復号化プロセスで使用するアルゴリズムの名前を指定します。詳細については、「使用法」の「Algorithms」を参照してください。
システムで利用可能なアルゴリズムの一覧を表示します。この一覧は、暗号化フレームワークの構成によって変わります。
詳細情報を出力します。アルゴリズム名とファイル名を出力に含めます。
ダイジェスト切り捨ての長さを指定します。ここで、t は 512 より小さい任意の正の数値です。アルゴリズム sha512_t に対してのみ有効です。
これらのアルゴリズムは、暗号化フレームワークによって提供されます。これらの値は –a オプションで使用され、大文字と小文字が区別されます。
次の例では、一般的な md5sum プログラムの出力をシミュレートします。
example$ digest -v -a md5 /usr/bin/vi md5 (/usr/bin/vi) = e4e3588c5212903847c66d36b1a828a5使用例 2 ファイルのダイジェストを生成する
次の例では、ファイル /etc/motd の sha1 ダイジェストを生成します。
example$ digest -a sha1 /etc/motd 9498a4f5303d056ad3ecae826b59f41448d63790使用例 3 ディレクトリマニフェストを生成する
次の例では、sha1 を使用してディレクトリマニフェストを生成します。
example$ digest -v -a sha1 /usr/lib/inet/* sha1 (/usr/lib/inet/certdb) = f6d43e6e395d50db24d34e4af4828598c8918b16 sha1 (/usr/lib/inet/certlocal) = 7f74ba4a019b809c7023212b4bda10d9485e071d sha1 (/usr/lib/inet/certrldb) = 1f845d30b8d02066647de04311e74549049852ed sha1 (/usr/lib/inet/dhcp) = e3db5e4ff40a69d13f2497254526c2015d2c37b3 sha1 (/usr/lib/inet/dsvclockd) = b61aad7ed6a0f82145c3c26aedc613ab4a1f032e sha1 (/usr/lib/inet/in.dhcpd) = 382210180c826fbb2e747236c489062bac8cc30b sha1 (/usr/lib/inet/in.iked) = be6061fad725d37256e773dc85f8bd5248649463 sha1 (/usr/lib/inet/in.mpathd) = 5bd6bf0340fd5c4cc0c53f2df158302a0e85f9d0 sha1 (/usr/lib/inet/in.ndpd) = fdb768aebe7e5eb4465e1c1bb5e679b496f5c5c6 sha1 (/usr/lib/inet/in.ripngd) = 4f56a0df2d4a252f581a73c2e84143b920d0b66b sha1 (/usr/lib/inet/ncaconfd) = 7219542b5585a8d1104d7ce4a2ced07d8a260ea3 sha1 (/usr/lib/inet/ppp) = c96ee458549871a6ffdf2674a888b01d0c9e9740 sha1 (/usr/lib/inet/pppoec) = 5f022498d79dacacd947cddadc64f171822e3dee sha1 (/usr/lib/inet/pppoed) = 252bd2f0863dbc1b05fffae72821a2a95609b8ad sha1 (/usr/lib/inet/slpd) = dfa24cc0f0b05f790546d4f0948a9094f7089027 sha1 (/usr/lib/inet/wanboot) = a8b8c51c389c774d0be2ae43cb85d1b1439484ae sha1 (/usr/lib/inet/ntpd) = 5b4aff102372cea801e7d08acde9655fec81f07c使用例 4 sha512_t を使用してファイルのダイジェストを生成する
次の例では、ファイルのダイジェスト生成を表示します。
example $ digest -a sha512_t -t 256 /etc/motd 1917c02fbf36970f354defef8c089adf5767cec93c3ca2b28fe29958c4361e69使用例 5 利用可能なアルゴリズムの一覧を表示する
次の例では、ダイジェストに利用可能なアルゴリズムの一覧を表示します。
example $ digest -l sha1 md5 sha224 sha256 sha384 sha512 sha512_t sha3_224 sha3_256 sha3_384 sha3_512
次の終了ステータスが返されます。
正常終了。
エラーが発生しました。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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cksum(1), encrypt(1), mac(1), libpkcs11(3LIB), attributes(7), pkcs11_softtoken(7), bart(8), cryptoadm(8)