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マニュアルページ セクション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2018年8月8日
 
 

diff3(1)

名前

diff3 - 3 つのファイルの内容比較

形式

diff3 [-exEX3] filename1 filename2 filename3

説明

diff3 は、1 つのファイルの 3 つのバージョンを比較します。異なった内容を持つ範囲を次のようなコードを使って通知します。

====

全ファイルが異なる

====1

filename1 が異なる

====2

filename2 が異なる

====3

filename3 が異なる

示された範囲の内容をどのように変更すれば比較対象のほかのファイルの内容と一致させられるかは、次のいずれかの方法で表されます。

f : n1 a

ファイル f の行番号 n1 の後にテキストを追加します。 f は 1 、 2 、または 3

f : n1 , n2 c

行番号 n1 から n2 の範囲のテキストを変更します。n1n2 が等しい場合には、この範囲表記が省略されて、n1 となります。

示された範囲の元の内容が文字 c の後に出力されます。2 つのファイルの内容が同一のときは、 小さい方の番号のファイルの内容は省略されます。

次に示すコマンドは、その実行により生成されたスクリプトを filename1 に適用します。

(cat script; echo ´1,$p´) | ed − filename1

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–e

filename2filename3 との間のすべての相違点、つまり通常であればフラグ ========3 とで示される相違点を filename1 に組み込むための、ed(1) エディタ用スクリプトを生成します。

単一のドット (. ) だけから成るテキスト行は、–e オプションを無効にします。

–E

filename2filename3 との間のすべての相違点を組み込むためのスクリプトを生成しますが、その際、重複する相違点 (つまり通常の一覧でフラグ ==== で示される相違点) を異なる方法で処理します。両ファイルからの重複する行は、編集スクリプトにより、<<<<<< 行と >>>>>> 行で囲まれて挿入されます。

–x

==== フラグにより示される相違箇所だけを取り込んだスクリプトを生成します。

–X

フラグ ==== で示される相違点だけを組み込むためのスクリプトを生成しますが、その際、–E オプションと同じ方法でそれらの相違点を処理します。

–3

====3 フラグにより示される相違箇所だけを取り込んだスクリプトを生成します。

ファイル

/tmp/d3*

/usr/lib/diff3prog

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

1

エラーが発生した。差異が見つかったか、致命的なエラーが発生しました。

>1

致命的なエラーが発生しました。

戻り値は、diff(1) やほかのベンダー版の diff3 とは異なります。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
CSI
有効

関連項目

diff(1), attributes(7)

64K バイトを超える大きさのファイルは処理できません。