マニュアルページ セクション 1: ユーザーコマンド

wc(1)

名前

wc - ファイルの中の行数、単語数および文字数の表示

形式

/usr/bin/wc [–c | –m | –
C] [–lw] [file...]

/usr/bin/wc [ [-c | --bytes
] | [-m | --chars] | [-C
] ] 
                  [-l | --lines] [
-w | --words] [--help]
                  [ [--files0-from=FILE] | [
file ...] ]

説明

wc は、1 つ以上の入力ファイルを読み取り、デフォルトでは各ファイルごとに標準出力に 1 行を書き込みます。各行には、各ファイルに含まれている復帰改行の数、単語数、およびバイト数がこの順番で書き込まれ、その後ろにファイル名が続きます。単語は、isspace(3C) 文字で区切られた、長さがゼロではない文字列として定義されます。

複数のファイルが指定された場合、wc は、ファイル名の代わりに total と表示して、指定されたすべてのファイルの合計を書き込みます。

デフォルトでは、wc は 3 種類のカウントをすべて書き込みます。オプションを指定すると、特定のカウントのみを書き込むようにできます。–c オプションと – m オプションは相互に排他的です。

オペランドとしてファイルが指定されていないか、ファイルが - である場合、wc は標準入力から読み取り、標準出力にファイル名を書き込みません。現在のオフセットがファイルの開始位置として定義されます。

オプション

次のオプションは、usr/bin/wc と ksh の両方でサポートされます。長形式のオプションは、ksh でのみ使用できます。

–c, –-bytes

バイト数を数えます。

–C

文字数を数えます。–m と同じです。

–-files0-from=FILE

FILE 内のファイルの NULL 終端リストから、入力を読み取ります。FILE が「-」である場合、標準入力が使用されます。

–l, –-lines

行数を数えます。

–L, –-max-line-length

もっとも長い行の長さを報告します。

–m, –-chars

文字数を数えます。–C と同じです。

–w, –-words

空白文字または復帰改行で区切られた単語数を数えます。区切り文字は、isspace(3C) によって定義された任意のコードセット中の拡張 Unix コード (EUC) 文字です。

オプションが指定されていない場合、デフォルトは –lwc です (行数、単語数、バイト数の表示)。

オペランド

次のオペランドを指定できます。

file

入力ファイルのパス名。file オペランドを指定しないと、標準入力が使用されます。

環境変数

wc の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE 、LC_MESSAGES、および NLSPATH。

終了ステータス

0

正常終了。

>0

エラーが発生しました。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

関連項目

cksum(1), isspace(3C), iswalpha(3C), iswspace(3C), setlocale(3C), attributes(7), environ(7), standards(7)