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マニュアルページ セクション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2018年8月8日
 
 

uname(1)

名前

uname - 現在のシステム名の表示

形式

uname [-a | --all] [-i | --hardware-platform] [-m | --machine]
     [-n | --nodename] [-o | --operating-system] [-p | --processor]
     [-r | --kernel-release] [-s | --kernel-name] [-v | --kernel-version]
     [--help] [-X]
uname [-S system_name]

説明

uname ユーティリティーは、現在のシステムに関する情報を標準出力に出力します。オプションを指定した場合、1 つ以上のシステム特性を表すシンボルが 標準出力に書き込まれます。オプションを指定しない場合、uname は、現在のオペレーティングシステムのシステム名を出力します。オプションを指定すると、uname(2)sysinfo(2) (またはいずれか一方) が返した選択情報を出力します。

独立ソフトウェアベンダー (ISV) やその他のベンダーは、それぞれの提供するソフトウェアをインストールまたは実行するプラットフォームの詳しい特性を確認するために uname コマンドを使用しないようにしてください。代わりに、できれば実行時、ビルド時のいずれかのタイミングで、特定の機能のテストを実行するようにしてください。

オペレーティングシステムのバージョンやリリースは、Oracle Solaris インストールに関する非常に高レベルのヒントとしてのみ提供されています。Oracle Solaris ソフトウェアバージョンの詳細は、pkg(1) のマニュアルページを参照してください。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–a, –-all

システムから現在、入手できる基本情報を出力します。

–-help

使用方法に関するメッセージを表示して終了します。

–i, –-hardware-platform

プラットフォーム名を出力します。sun4v アーキテクチャーのマシンの場合、–i オプションで sun4v が返されます。sun4v マシンのプラットフォーム名を取得するには、prtconf(8)–b オプションとともに使用します。

–m, –-machine

コンピュータのハードウェア名 (クラス) を出力します。このオプションを使用するのは望ましくありません。代わりに uname –p を指定してください。(「注意事項」のセクションを参照)

–n, –-nodename

ノード名を出力します (ノード名とは、システムが通信ネットワークに認識されている名前です)。

–o, –-operating-system

オペレーティングシステムのシステム名を出力します。

–p, –-processor

現在のホストの ISA またはプロセッサ型を出力します。

–r, –-kernel-release

オペレーティングシステムのリリースレベルを出力します。

–s, –-kernel-name

オペレーティングシステムのシステム名を出力します。これはデフォルトです。

–S system_name

システム名の引数を指定することによって、ノード名を変更できます。システム名の引数は、SYS_NMLN の文字数に限られています。SYS_NMLN は、<sys/utsname.h> に定義された実装特有の値です。スーパーユーザーだけがこの機能を使用できます。このオプションを使用して変更した内容は、システムのリブート後には無効になります。

–v, –-kernel-version

オペレーティングシステムのバージョンを出力します。

–X

システムの拡張情報を出力します。SCO UNIX による情報と同じように、1 行に 1 つの情報が出力されます。表示される情報には次のものが含まれます。

  • システム名、ノード、リリース、バージョン、マシン、CPU 番号

  • バス形式、シリアル、およびユーザー (Solaris では unknown に設定)

  • OEM 番号 (0 に設定) とオリジナルの番号 (1 に設定)

使用例 1 オペレーティングシステム名とリリースレベルの表示

次のコマンドを実行すると、オペレーティングシステム名とリリースレベルが 1 文字のスペース文字で区切られて出力されます。

example% uname −sr

環境変数

uname の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

>0

エラーが発生しました。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
インタフェースの安定性
確実
標準
standards(7) を参照してください。

関連項目

arch(1), sysinfo(2), uname(2), getopt_long(3C), nodename(5), attributes(7), environ(7), standards(7), prtconf(8)

オペレーティングシステム名とオペレーティングシステムのリリースレベルを表示するには、uname –sr を使用してください。オペレーティングシステムのリリースレベルだけを表示するには、uname –r を使用してください。オペレーティングシステムのリリースレベルは x.y 形式 (たとえば 5.3、5.4、5.5 など) に限らず、x.y.z 形式 (たとえば 5.3.1、5.3.2、5.4.1 など) でも表示される場合があります。

SunOS 4.x リリースにおいて、uname コマンドと同様の情報を得るために arch(1) コマンドがよく使用されていました。この arch(1) コマンドの sun4 という出力が SunOS SPARC システムを示すものとして誤って解釈されることがありました。ハードウェアプラットフォームの情報を得るには、uname –sp を使用してください。

arch –k コマンドと uname –m コマンドは 同じ値を返します。ただし、一般的に arch コマンドの使用が望ましくないのと同様に、この 2 つのコマンドをサードパーティのプログラム上で使用することは望ましくありません。マシンの Instruction Set Architecture (ISA またはプロセッサ型) を確認するには、uname –p を使用してください。