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Oracle® Solaris ゾーンの作成と使用

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更新: 2018 年 8 月
 
 

大域ゾーン内で非大域ゾーンでの特定のファイルシステムへのアクセスを追加する

非大域ゾーンの CD または DVD メディアへの読み取り専用アクセスを追加できます。CD または DVD のコンテンツを非大域ゾーンで利用できるようにするためにループバックファイルシステム lofs が使用されます。それらのメディアは非大域ゾーンにマウントされます。その後、CD または DVD を使用して製品を非大域ゾーンにインストールできます。この手順では、jes_05q4_dvd という DVD を使用します。

非大域ゾーンの CD または DVD メディアへのアクセスを追加する方法

非大域ゾーンのメディアへのアクセスを追加するには、この手順を実行します。

  1. root 役割になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.4 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. メディアを挿入します。
  3. 大域ゾーンから、ドライブにメディアが入っているかどうかを確認します。
    global# volcheck
  4. DVD が自動マウントされているかどうかをテストします。
    global# ls /cdrom

    次に出力例を示します。

    cdrom   cdrom1   software_dvd
  5. ro,nodevices オプションを使用してファイルシステムをループバックマウントします。

    これらのマウントオプションは、非大域ゾーン用にファイルシステムを読み取り専用、デバイスなしでマウントするよう指定します。

    global# zonecfg -z zonename
    zonecfg:zonename> add fs
    zonecfg:zonename:fs> set dir=/cdrom
    zonecfg:zonename:fs> set special=/cdrom
    zonecfg:zonename:fs> set type=lofs
    zonecfg:zonename:fs> add options [ro,nodevices]
    zonecfg:zonename:fs> end
    zonecfg:zonename> commit
    zonecfg:zonename> exit
  6. 非大域ゾーンをリブートします。
    global# zoneadm -z zonename reboot
  7. ステータスを確認します。

    次に出力例を示します。

    global# zoneadm list -v
    ID  NAME       STATUS       PATH                        BRAND     IP
     0  global     running      /                            solaris   shared
     1  zonename   running      /system/zones/zonename       solaris   excl 
  8. 非大域ゾーンにログインします。
    global# zlogin zonename
  9. DVD-ROM がマウントされているかを確認します。

    次に出力例を示します。

    zonename$ ls /cdrom
    cdrom   cdrom1   software_dvd
  10. (オプション) 製品のインストールガイドの説明に従って、DVD からソフトウェア製品をインストールします。
  11. 非大域ゾーンから抜けます。
    zonename$ exit
    global#

    ヒント  -  /cdrom ファイルシステムを非大域ゾーンに残すこともできます。マウントするときには、常に CD-ROM ドライブの現在の内容が反映されます。つまり、ドライブが空の場合は、ディレクトリは空になります。
  12. (オプション) /cdrom ファイルシステムを非大域ゾーンから削除します。
    global# zonecfg -z zonename
    zonecfg:zonename> remove fs dir=/cdrom
    zonecfg:zonename> commit
    zonecfg:zonename> exit