システムに加えられた管理上の変更のためにゾーンが使用不可になるか、矛盾が生じた場合、installed 状態のゾーンを、状況に応じて unavailable または incomplete 状態に変更できます。
たとえば、ストレージへの接続が失われたときなど、ゾーンが一時的に使用不可になった場合は、ゾーンの状態を unavailable に変更します。問題が解決されたあとで、zoneadm attach コマンドを使用してゾーンの状態を installed に戻します。
たとえば、ルートプールが破損したときなど、ゾーンが永続的に使用不可になった場合は、ゾーンの状態を incomplete に変更します。ゾーンに incomplete のマークが付けられたあとは、ゾーンをアンインストールすることによって configured 状態に戻すことが唯一の選択肢となります。
始める前に
ゾーンの状態を unavailable に変更するか incomplete に変更するかを決定します。
詳細については、root 以外のユーザーへのゾーンを管理する権利の割り当てを参照してください。
次に出力例を示します。
global$ zoneadm -z zonename list -cv ID NAME STATUS PATH BRAND IP - zonename installed /system/zones/zonename solaris excl
新しい状態を unavailable または incomplete として指定します。
global$ pfexec zoneadm -z zonename mark new-state
次に出力例を示します。
global$ zoneadm -z zonename list -cv ID NAME STATUS PATH BRAND IP - zonename new-state /system/zones/zonename solaris excl
次のステップ
ゾーンに unavailable のマークを付けた場合は、ゾーンが使用不可になる原因となった問題を解決します。その後、zoneadm -z zonename attach コマンドを実行して、ゾーンを installed 状態に戻します。次に、次のアクションのいずれかを実行します。
ゾーンを ready 状態に移行するには、installed 状態のゾーンを ready 状態に移行する方法を参照してください。
ゾーンをブートして running 状態にするには、ゾーンのブート方法または ゾーンをシングルユーザーモードでブートする方法を参照してください。
ゾーンに incomplete のマークを付けた場合は、ゾーンをアンインストールして configured 状態にします。ゾーンをアンインストールする方法を参照してください。