ゾーンのインストール時に、汎用一意識別子 (UUID) がゾーンに割り当てられます。インストールされたゾーンの UUID を表示するには、この手順を実行します。
詳細については、root 以外のユーザーへのゾーンを管理する権利の割り当てを参照してください。
次に出力例を示します。UUID は、そのゾーンについて 5 番目に表示されるフィールドです。
global$ pfexec zoneadm list -cp 0:global:running:/::solaris:shared:-:none: 3:zonename:running:/system/volatile/zones/zonename/zonepath:95180a6d-fab2-4363-ee33-81ba6e84a84f:solaris-kz:excl:R:solaris-kz: …
この例では、ゾーン test_zone の UUID を取得し、そのゾーンの UUID のみを表示するように出力を制限します。
$ zoneadm list -cp | grep test_zone | cut -f 5 -d: 95180a6d-fab2-4363-ee33-81ba6e84a84f使用例 11 コマンド内で UUID を使用する
この例では、ゾーン test_zone の UUID を zoneadm list コマンド内で使用します。–u オプションで UUID を指定します。
global$ zoneadm -z test_zone -u 95180a6d-fab2-4363-ee33-81ba6e84a84f list -v ID NAME STATUS PATH BRAND IP 3 test_zone running - solaris-kz excl
zoneadm list コマンド内に –u オプションと –z オプションの両方が存在する場合、最初に UUID に基づいてマッチングが行われます。指定した UUID のゾーンが見つかった場合はそのゾーンが使用され、–z オプションは無視されます。指定した UUID のゾーンが見つからなかった場合、システムはゾーン名で検索を実行します。
ゾーンをアンインストールすることも、同名のゾーンを内容を変えて再インストールすることもできます。ゾーンの内容を変更せずにゾーンの名前を変更することも可能です。こうした理由から、UUID はゾーン名よりも信頼性が高くなります。
関連項目
詳細は、zoneadm(8) および libuuid(3LIB) を参照してください。
次のステップ
ゾーンが installed 状態のままで使用不可になった場合は、回復手順について installed 状態の非大域ゾーンに unavailable または incomplete のマークを付ける方法を参照してください。
ゾーンを ready 状態に移行するには、installed 状態のゾーンを ready 状態に移行する方法を参照してください。
ゾーンをブートして running 状態にするには、ゾーンのブート方法または ゾーンをシングルユーザーモードでブートする方法を参照してください。