同一システム上で非大域ゾーンをクローンする方法

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同一システム上にある別のゾーンのクローンである新規ゾーンを作成するには、この手順を実行します。

始める前に

ゾーン管理者になります。
詳細については、root 以外のユーザーへのゾーンを管理する権利の割り当てを参照してください。
クローンされるソースゾーンを停止します。
```
global$ pfbash zoneadm -z source-zone halt
```
新規ゾーンを作成します。
ソースゾーンをゾーンテンプレートとして指定します。
```
global$ zonecfg -z new-zone 'create -t source-zone'
```
-t source-zone

新規ゾーンに複製するゾーン構成を指定します。
新規ゾーンの構成をソースゾーンからクローンします。
- 新規ゾーンの構成を変更する必要がない場合は、zoneadm clone コマンドを使用します。
```
global$ zoneadm -z new-zone clone source-zone
```
- 新規ゾーンの構成を変更する必要がある場合は、zonecfg ユーティリティーを使用して、クローン構成にそれらの変更を加えます。
  複数のゾーンで同一であってはならないコンポーネントに対して、異なるプロパティーとリソースを設定します。共有 IP ゾーンの場合は、各 net リソースの IP アドレスを変更する必要があります。排他的 IP ゾーンの場合は、各 net リソースの physical プロパティーを変更する必要があります。
```
global$ zonecfg -z new-zone
zonecfg:new-zone> create -t source-zone
(必要な構成変更をクローンに加えます)
zonecfg:new-zone> exit
```
ソースゾーンをクローニングして、新規ゾーンをインストールします。
```
global$ zoneadm -z new-zone clone source-zone
Cloning zonepath /system/zones/source-zone...
```
既存のストレージオブジェクトが原因で clone 操作が失敗する場合は、クローン操作を強制的に実行します。この手順の最後にある「トラブルシューティング」の手順を参照してください。

新規ゾーンが作成されたことを確認します。

global$ zoneadm list -cv
ID  NAME        STATUS       PATH                           BRAND      IP
 0  global      running      /                              solaris    shared
 -  source-zone  installed    /system/zones/source-zone       solaris    excl  
 -  new-zone    installed    /system/zones/new-zone         solaris    excl

使用例 14 システム構成プロファイルのクローンされたゾーンへの適用

この例では、ソースゾーン my-zone のクローンとして新規ゾーン zone1 を作成します。コマンドでは、ソースゾーンからエクスポートされた構成ファイル /path/config.xml を指定します。

$ zoneadm -z zone1 clone -c /path/config.xml my-zone

トラブルシューティング

既存のストレージオブジェクトが原因で clone が失敗する場合は、クローン操作を強制的に実行します。

ストレージオブジェクトに既存のパーティション、zpool、または UFS ファイルシステムが含まれていた場合は、clone が失敗し、エラーメッセージが表示されます。操作を続行し、既存のデータを上書きするには、zoneadm clone に対して適切な –x オプションを使用します。

注 - –force サブコマンドを使用する前に、ソースゾーンをアンインストールする必要があります。

```
-x force-zpool-import
```
```
-x force-zpool-create=zpoolname
```

-x force-zpool-create=zpoolname1,zpoolname2,zpoolname3

```
-x force-zpool-create-all
```

–x force-zpool-create= オプションは、zpool create -f コマンドに似ています。
–x force-zpool-create=zpoolname オプションは、複数回使用できます。