大域ゾーンの場合と同様に、shutdown はスクリプトを実行してゾーンを正常にシャットダウンするのに対し、halt はより高速に、ただしあまりクリーンではない方法でゾーンをシャットダウンします。リブート時にはいくつかのオプションがあります。アンインストールを実行すると、ゾーンが完全に削除されます。
zoneadm shutdown –c コマンドは、ゾーンを正常にシャットダウンします。このアクションは、ゾーン内で init 0 コマンドを実行するのと同等です。–r オプションも指定すると、ゾーンはリブートされます。サポートされるブートオプションについては、ゾーンのブートオプションを参照してください。
svc:/system/zones サービスは、大域ゾーンのシャットダウン時に、zoneadm shutdown コマンドを使用してゾーンを正常にシャットダウンします。
shutdown サブコマンドはゾーンが正常に停止処理されるまで待機します。このアクションが妥当な時間内に完了しない場合は、zoneadm halt コマンドを使用すると、そのゾーンを強制的に停止できます。
zoneadm halt コマンドは、ゾーン内で実行されているすべてのプロセスを終了し、仮想プラットフォームを削除します。これにより、ゾーンは installed 状態に戻されます。すべてのプロセスが終了し、デバイスが構成解除され、ネットワークインタフェースが破棄され、ファイルシステムがアンマウントされ、カーネルデータ構造が破棄されます。
halt コマンドにより、ゾーン内部の停止処理スクリプトが実行されることはありません。ゾーンを正常にシャットダウンするには、ゾーンのシャットダウンについてを参照してください。別の方法として、ゾーンにログインして shutdown コマンドを実行することもできます。ゾーンをシャットダウンする方法を参照してください。
zoneadm reboot コマンドはゾーンをリブートします。ゾーンのリブート時に、ゾーン ID が変更されます。
大域ゾーンのブート時にゾーンを自動的にブートするには、ゾーンの構成内の autoboot グローバルプロパティーを true に設定します。デフォルトの設定は false です。
pkg update 操作時の autoboot の設定については、ゾーンのパッケージングの概要を参照してください。
zoneadm boot および zoneadm reboot コマンドでは、次のブートオプションを使用できます。
最初のプロセスとなる代替実行可能ファイルを選択します。alt-init 値は、実行可能ファイルへの有効なパスでなければなりません。デフォルトの最初のプロセスについては、init(8) のマニュアルページで説明されています。
SMF のブート動作を制御します。SMF サービスオプションは、システムのブートに使用されるサービスを決定します。復元オプションとメッセージオプションという、2 種類のオプションがあります
復元オプションは次のとおりです。
標準のサービス別出力と、ログに記録されるすべての svc.startd メッセージを出力します。
指定された SMF milestone にブートします。有効なマイルストーンは、none、single-user、multi-user、multi-user-server、および all です。
メッセージオプションは、ブート中に表示されるメッセージの種類と数を決定します。メッセージオプションは次のとおりです。
標準のサービス別出力と、管理者の介入を必要とするエラーメッセージを出力します。
標準のサービス別出力と、詳細情報を提供するメッセージを出力します。
マイルストーン svc:/milestone/single-user:default に対してのみブートします。このマイルストーンは、init のレベル s と同等です。
使用例については、ゾーンのブート方法および ゾーンをシングルユーザーモードでブートする方法を参照してください。
Oracle Solaris サービス管理機能 (SMF) および init については、Oracle Solaris 11.4 でのシステムサービスの管理および svc.startd(8) と init(8) のマニュアルページを参照してください。
ゾーンのルートファイルシステム内のすべてのファイルをアンインストールする場合に、zoneadm uninstall コマンドを使用します。–F (force) オプションを合わせて指定しない限り、処理を続行する前に、コマンドプロンプトにより実行の確認が求められます。
注意 - uninstall アクションは元に戻すことができません。 |