ゾーンに関連付けられたシステム状態を配備できない場合、停止処理は中途で失敗します。このため、running と installed の間で、ゾーンが中間状態のままになります。この状態では、アクティブなユーザープロセスやカーネルスレッドは存在せず、何も作成できません。停止操作が失敗した場合は、手動で処理を完了する必要があります。
障害のもっとも一般的な原因は、システムがすべてのファイルシステムをアンマウントできないことです。システム状態が破棄される Oracle Solaris システムの従来のシャットダウンとは異なり、ゾーンでは、ゾーンのブートまたは操作時に実行されたマウントがゾーンの停止後に残らないようにする必要があります。zoneadm コマンドによりゾーン内で実行中のプロセスが存在しないことが確認されても、大域ゾーン内のプロセスによりゾーン内のファイルが開かれた場合には、アンマウント操作が失敗することがあります。
proc(1) のマニュアルページ (pfiles(1) のマニュアルページを参照) および fuser(8) のマニュアルページに説明されているツールを使用して、これらのプロセスを見つけて、適切なアクションを実行します。これらのプロセスが処理されたら、zoneadm halt コマンドを再実行して、完全にゾーンを停止します。