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Oracle® Solaris ゾーンの作成と使用

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更新: 2018 年 8 月
 
 

インストール済みのゾーンがあるシステムでのプロキシ構成

ゾーンからパッケージリポジトリに接続するときは、2 つのオプションがあります。永続的なプロキシを作成するか、またはパッケージのインストール時にプロキシを指定できます。

大域ゾーンに構成されたリポジトリへのアクセスは、system-repository サービスを使用して非大域ゾーンに提供されます。大域ゾーンの起点に関するプロキシの更新は、system-repository の構成に対して自動的に行われます。次の例が示すように、この方法を使用する場合、system-repository SMF サービスに対する変更は必要ありません。

使用例 5  大域ゾーンでのプロキシの構成
$ pfexec pkg set-publisher --proxy http://www-proxy -g http://pkg-server pub

プロキシが 80 以外のポートで接続を受け入れる場合を除き、ポートを指定する必要はありません。システム上にゾーンが存在する場合は、システムリポジトリサービスが再起動され、プロキシを使用して pkg-server へのアクセスが提供されます。

https_proxy および http_proxy を使用した system-repository プロキシのオーバーライド

イメージにプロキシを設定すること、および system-repository サービスプロキシのみを設定することをお勧めします。pkg コマンドを実行する環境には、https_proxy および http_proxy 環境変数を設定するようにしてください。

system-repository SMF サービスによって使用されるプロキシを構成して、大域ゾーンのパブリッシャーに構成されているプロキシをオーバーライドすることもできます。system-repository プロキシは、config/http_proxy または config/https_proxy SMF プロパティーを使用して設定できます。

詳細は、Oracle Solaris 11.4 でのソフトウェアの追加とシステムの更新および https_proxy および http_proxy を設定して大域ゾーンのプロキシをオーバーライドする方法の手順を参照してください。

この手順は、IPS パブリッシャーリポジトリに直接接続していない内部サブネット上の system-repository サービスにプロキシを設定します。この構成は、大域ゾーンで pkg コマンドによって構成されたすべてのプロキシをオーバーライドします。非大域ゾーンは、HTTP を介して system-repository と通信します。system-repository は、大域ゾーンに構成されたそのリポジトリ用のプロトコルを使用してパブリッシャーにアクセスします。

この構成によって、solaris 非大域ゾーンから大域ゾーンに設定されているパブリッシャーにも接続できるようになります。solaris ゾーンへの再帰的 pkg 操作は成功します。

https_proxy および http_proxy を設定して大域ゾーンのプロキシをオーバーライドする方法

次の手順は、http_proxy および https_proxy 環境変数と SMF サービスプロパティーを使用して、大域ゾーンと非大域ゾーンから IPS リポジトリにアクセスできるようにする方法を示しています。

これらの環境変数は、ユーザーが非大域ゾーンから pkg コマンドを実行してシステムパブリッシャーの URI (Universal Resource Identifier) に接続しないかぎり、起点に設定されたプロキシ構成をオーバーライドします。その場合、コマンドは system-repository を経由します。

解決可能なホスト名を使用することもできます。

  1. 大域ゾーンの shell にプロキシを設定します。

    プロキシを設定すると、pkg コマンドがプロキシサーバー経由でパブリッシャーに到達できるようになります。これは、https または http URL を使用し、大域ゾーンの system-repository を経由しない pkg 操作に影響を与えます。pkg コマンドの詳細は、pkg(1) のマニュアルページを参照してください。

    $ export http_proxy=http://192.0.2.0
    $ export https_proxy=http://192.0.2.0
  2. システム上の solaris ゾーンが大域ゾーンから直接アクセスできる構成済みのシステムパブリッシャーを使用できるようにします。
    $ svccfg -s system-repository:default setprop config/http_proxy = http://192.0.2.0
    $ svccfg -s system-repository:default setprop config/https_proxy = http://192.0.2.0
  3. ライブ SMF リポジトリ内で変更を有効にします。
    $ svcadm refresh system-repository
  4. 設定が機能していることを確認します。
    $ svcprop -p config/http_proxy system-repository
    $ svcprop -p config/https_proxy system-repository