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Oracle® Solaris ゾーンの作成と使用

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更新: 2018 年 8 月
 
 

ゾーンがインストールされているシステムでの公平配分スケジューラの使用

このセクションでは、FSS をゾーンに使用する方法について説明します。詳細は、prctl(1) のマニュアルページを参照してください。

大域ゾーンで FSS 配分を一時的に設定する方法

大域ゾーンには、デフォルトで 1 つの配分が付与されます。そのデフォルトの割り当てを一時的に変更するには、この手順を実行します。

  1. ゾーン管理者になります。

    詳細については、root 以外のユーザーへのゾーンを管理する権利の割り当てを参照してください。

  2. 大域ゾーンに配分を割り当てます。
    global$ prctl -n zone.cpu-shares -v N -r -i zone global
    –v value

    新しい値 (この場合は CPU 配分の新しい数) を指定します。

    –i zone idtype

    ゾーン名またはゾーン ID を指定します。

  3. 大域ゾーンに割り当てられた配分の数を確認します。
    global$ prctl -n zone.cpu-shares -i zone global
    zone: 0: global
    NAME    PRIVILEGE       VALUE    FLAG   ACTION                       RECIPIENT
    zone.cpu-shares
            usage               1
            privileged          1       -   none                                 -
            system          65.5K     max   none                                 -

    注 -  prctl コマンドで指定された制限は永続的なものではありません。システムがリブートされると、制限は無効になります。リブート後もデフォルトの割り当てを使用しないようにする場合は、prctl コマンドによって以前に割り当てた配分を設定しなおす必要があります。

    ゾーンの配分を永続的に設定する方法については、zonecfg ユーティリティーを使用してゾーンを構成する方法および 大域ゾーンの CPU シェアを設定する方法を参照してください。


使用例 35  ゾーンの zone.cpu-shares 値の動的な変更
$ prctl -n zone.cpu-shares -r -v 2 -i zone ZoneA