Oracle ZFS Storage Appliance の概要
Oracle ZFS Storage Appliance の構成
Oracle ZFS Storage Appliance の管理
「シェア」>「シェア」>「プロトコル」BUI ページについて
BUI を使用したプロジェクトレベルのスナップショットの作成
BUI を使用したシェア/LUN レベルのスナップショットの作成
プロジェクトのレプリケーションアクションとパッケージについて
BUI を使用したレプリケーションターゲットの作成および編集
CLI を使用したレプリケーションターゲットの作成および編集
BUI を使用したレプリケーションアクションの作成および編集
CLI を使用したレプリケーションアクションの作成および編集
障害回復のための BUI を使用したレプリケーションの逆向き処理
BUI を使用した本番システムからのレプリケーション再開のためのレプリケーションの逆向き処理
BUI を使用したレプリケーションでの静的ルートの強制的な使用
CLI を使用した受信レプリケーションプロジェクトのクローニング
このアプライアンスでは、管理者はプロジェクトレベルとシェアレベルの両方でリモートレプリケーションを構成できます。「シェア」画面で構成できるほかのプロパティーと同様に、各シェアはその親プロジェクトの構成を継承するか、それをオーバーライドできます。構成を継承する場合、シェアはその親プロジェクトと同じスケジュールに従って、同じオプションで、同じターゲットにレプリケートされます。それだけではなく、プロジェクトの構成を継承しているほかのシェアと同じプロジェクトレベルのスナップショットを使用して、同じストリームでレプリケートされます。複数のシェアに保存されているデータの間に整合性を必要とするアプリケーションでは、これが重要になる場合があります。構成をオーバーライドする場合、シェアはプロジェクトレベルのアクションでレプリケートされることはありませんが、プロジェクトを含む独自のシェアレベルのアクションでレプリケートされることがあります。プロジェクトのレプリケーション構成の一部をオーバーライドし、残りを継承するということはできません。
より正確には、プロジェクトとそのシェアのレプリケーション構成により、いくつかのレプリケーショングループが定義されます。各グループは、同時に作成されたスナップショットを使用して、1 つのストリームでレプリケートされます。すべてのグループには、プロジェクト自体が含まれています (プロジェクトは基本的にそのプロパティーだけを含む)。1 つのプロジェクトレベルのグループには、親プロジェクトのレプリケーション構成を継承しているすべてのシェアが含まれています。プロジェクトの構成をオーバーライドするシェアは、プロジェクトとシェア自体のみから成る新しいグループを形成します。
たとえば、プロジェクト home とシェア bill、cindi、および dave があるとします。ここでは:
home には、いくつかのアクションによるレプリケーションが構成されています
home/bill と home/cindi はプロジェクトのレプリケーション構成を継承します
home/dave はプロジェクトのレプリケーション構成をオーバーライドし、いくつかのアクションによる独自の構成を使用します
この構成によって次のレプリケーショングループが定義され、その各グループは、プロジェクトとシェアに対して同時に作成されたスナップショットを使用して、アクションごとに 1 つのストリームでレプリケートされます。
1 つのプロジェクトレベルのグループ。home、home/bill、および home/cindi が含まれます。
1 つのシェアレベルのグループ。home と home/dave が含まれます。
現在の制限事項のため、プロジェクトレベルのレプリケーションとシェアレベルのレプリケーションを同じプロジェクト内に混在させないでください。これにより、レプリケーションの方向を逆にする場合やクローンを複製する場合に、予期しない結果が生じることを回避できます。詳細は、Managing Replication Packagesおよび Replicating Clonesを参照してください。