マニュアルページセク ション 1: ユーザーコマンド

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

atokx2cvttool(1)

名前

atokx2cvttool - ATOK for Solaris 環境移行支援ツール(CUI版)

形式

ATOK12 から引き継ぐ

/usr/bin/atokx2cvttool  -a |  -u user [-o path_to_directory]
 [-i on | off] [-k on | off] [-d all | main | off]

ATOK8 から引き継ぐ

/usr/bin/atokx2cvttool  -8 [-k on | off] [-d   all | main | off]

説明

ATOK12 および ATOK8 の次の設定および辞書をATOK for Solaris へ引き継ぎます。

  • 入力および変換の設定(ATOK12 のみ)

  • キーおよびローマ字の設定

  • 辞書(基本辞書セットのみ、またはすべての辞書セット)

実行時にオプションで、引き継ぐ対象について指定します。

オプション

ATOK8 の指定

– 8

ATOK8から引き継ぐ場合に必ず指定します。

対象ユーザーの設定

ATOK12から引き継ぐ場合は、必ず –a また –u のどちらかを指定します。ATOK8 から引き継ぐ場合は指定できません。

– a

ATOK12 のユーザデータが存在するすべてのユーザーを、引き継ぎの対象にします。

–u user

引き継ぐATOK12のユーザーを指定します。OSに登録されているユーザーを指定できます。複数のユーザーを指定する場合、– u をユーザーの数だけを指定します。

例: –u taro –u hanako

引き継ぎ元ファイルのパスの設定 (ATOK8 から引き継ぐ場合は指定できません。)

– o path_to_directory

引き継ぐATOK12 の辞書ファイルや設定ファイルのあるディレクトリを指定します(省略時:/var/locale/ja/atokserver/users)。

引き継ぐ内容の設定 (ATOK8 から引き継ぐ場合は、–i は指定できません)

– i on | off

ATOK12 の入力変換の設定を引き継ぐか引き継がないかを指定します(省略時:on)。

on

引き継ぐ

off

引き継がない

– k on | off

キーとローマ字の設定を引き継ぐか引き継がないかを指定します(省略時 off)。

on

引き継ぐ

off

引き継がない

– d all | main | off

引き継ぐ辞書を指定します(省略時:main)。

all

すべての辞書セットの辞書を引き継ぐ

main

基本辞書セットの辞書を引き継ぐ

off

辞書を引き継がない

キーとローマ字の設定

キーとローマ字の設定

キーとローマ字の設定を引き継いでも、ATOK for Solaris で追加された機能については、キーカスタマイズの設定は行われません。

  • ATOK12 から

    ATOK12 で[現在のスタイル]に設定されていたスタイルが対象となります。スタイル名は「旧スタイル名 (ATOK12)」となり、ATOK for Solarisの現在のスタイルに設定されます。

  • ATOK8 から

    スタイル名は「converted (ATOK8)」となり、ATOK for Solaris の現在のスタイルに設定されます。

辞書

辞書
  • ATOK12 から

    ATOK12 の辞書セットのユーザー辞書が ATOK17 の辞書にコンバートされ、ATOK for Solarisの辞書セットのユーザー辞書として設定されます。また、辞書セットに設定されていたATOK12 の補助辞書が ATOK17 の辞書にコンバートされ、ATOK for Solaris の辞書セットに追加されます

  • ATOK8 から

    ATOK8 の辞書に登録されているユーザー登録単語が、ATOK for Solarisの辞書セットのユーザー辞書に登録されます。

環境

環境
  • ATOK12 から

    rootユーザーで実行します。

  • ATOK8 から

    引き継ぎたいユーザーで実行します。

ファイル

ファイル

/usr/bin/atokx2cvttool

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0

正常終了

>0

エラーが発生した

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
atok
インタフェースの安定性
流動的

関連項目

xatokx2cvttool(1)atok12migs(1)atok12migd(1)