マニュアルページセク ション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

print(1)

名前

print - 画面またはウィンドウに文字を出力するシェル組み込み関数

形式

/usr/bin/print

print [-CRenprsv] [-f format] [-u fd] [string...]

ksh88

print [-Rnprsu [n]] [arg]...

ksh

print [-CRenprsv] [-f format] [-u fd] [string...]

説明

ksh88

シェルの出力メカニズムです。オプションを省略した場合、または - オプションを指定した場合は、echo(1) で述べるように標準出力上に引数を表示します。- オプションを指定した場合は、- で始まる場合でも、これに続くものはすべて引数として処理されます。

/usr/bin/print、ksh

デフォルトでは、print は各文字列オペランドを標準出力に書き込み、復帰改行文字を付加します。

–r–R、または –f オプションを指定しないかぎり、各文字列オペランドの各 \ 文字は特別に次のように処理されます。

\a

警告文字

\b

バックスペース文字

\c

復帰改行を付加せずに出力を終了します。残りの文字列オペランドは無視されます。

\E

エスケープ文字 (ASCII 8 進数 033)

\f

用紙送り文字

\n

復帰改行文字

\t

タブ文字

\v

垂直タブ文字

\\

バックスラッシュ文字

\0x

ASCII コードを 12、または 3 桁の 8 進数 x で表した 8 ビット文字。

オプション

ksh88

ksh88 では次のオプションがサポートされています。

–n

復帰改行 (new-line) の出力を抑制します。

–r–R

(raw モード) echo のエスケープ規則を無視します。–R オプションは、–n を除く後続の引数およびオプションすべてを表示します。

–p

標準出力の代わりに |& で生成されたプロセスのパイプ上に引数を出力します。

–s

標準出力の代わりに 履歴ファイル上に引数を書き込みます。

–u [ n ]

出力を格納するファイル記述子番号を、1 桁の数値 n で指定します。デフォルトは 1 です。

/usr/bin/print、ksh

/usr/man/print および ksh では、次のオプションがサポートされています。

–e

–f を指定しないかぎり、上記で説明したとおりに、各文字列オペランドで \ シーケンスを処理します。これはデフォルトの動作です。

–e–r の両方が指定された場合は、最後に指定されたオプションが使用されます。

–f format

書式文字列 format を使用して文字列引数を書き込み、復帰改行文字を付加しません。書式を指定する方法については、printf(1) を参照してください。

–f オプションが指定されていて、文字列オペランドが書式指定子よりも多い場合は、書式文字列は最初から再処理されます。文字列オペランドが書式指定子よりも少ない場合は、最初の不要な書式指定子が検出された時点で出力が終了します。

–n

復帰改行文字を出力に付加しません。

–p

標準出力の代わりに、現在の並行プロセスに書き込みます。

–r
–R

上記で説明したとおりに、各文字列オペランドで \ シーケンスを処理しません。

–e–r の両方が指定された場合は、最後に指定されたオプションが使用されます。

–s

標準出力の代わりに、シェル履歴ファイルのエントリとして出力を書き込みます。

–u fd

標準出力の代わりに、ファイル記述子番号 fd に書き込みます。デフォルト値は 1 です。

–v

各文字列を変数名として処理し、値を %B 形式で書き込みます。–f オプションと同時には使用できません。

–C

各文字列を変数名として処理し、値を %#B 形式で書き込みます。–f オプションと同時には使用できません。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

>0

書き込み用出力ファイルが開かない。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os

関連項目

echo(1), ksh(1), ksh88(1), printf(1), attributes(5)