マニュアルページセク ション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

basename(1)

名前

basename, dirname - パス名の部分的な抽出

形式

/usr/bin/basename string [suffix]
/usr/xpg4/bin/basename string [suffix]
dirname string

説明

basename ユーティリティーは、/ で終わるすべてのプレフィックスと suffix (string 中にある場合) を string から削除して、その結果を標準出力に出力します。このユーティリティーは通常、シェルプロシージャ内の置換マーク (` `) の中で使用されます。

/usr/bin

suffix は、expr(1) のマニュアルページに定義されているパターンです。

/usr/xpg4/bin

suffix は、含まれるどの文字にも特殊な意味が付加されていない文字列です。

dirname ユーティリティーは、string 内のパス名の最後のレベルを除く、すべてのレベルを出力します。

使用例 1 環境変数を設定する

次の例は、引数 /home/sms/personal/mail を指定して呼び出しを行なった場合で、環境変数 NAMEmail というファイルを設定し、環境変数 MYMAILPATH に文字列 /home/sms/personal を設定します。

example% NAME=`basename  $HOME/personal/mail`
example% MYMAILPATH=`dirname  $HOME/personal/mail`
使用例 2 ファイルをコンパイルして出力を移動する

次のシェルプロシージャは、引数 /usr/src/bin/cat.c を指定して呼び出しを行なった場合で、指定したファイルをコンパイルし、出力を現在のディレクトリ内の cat というファイルに移動します。

example% cc $1
example% mv a.out `basename $1 .c`

環境変数

basenamedirname の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

>0

エラーが発生した。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

/usr/bin

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os

/usr/xpg4/bin

属性タイプ
属性値
使用条件
system/xopen/xcu4
インタフェースの安定性
確実
標準
standards(5) を参照してください。

関連項目

expr(1), basename(3C), attributes(5), environ(5), standards(5)