マニュアルページセク ション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

uname(1)

名前

uname - 現在のシステム名の表示

形式

uname [-aimnprsvX]
uname [-S system_name]

説明

uname ユーティリティーは、現在のシステムに関する情報を標準出力に出力します。オプションを指定した場合、1 つ以上のシステム特性を表すシンボルが 標準出力に書き込まれます。オプションを指定しない場合、uname は、現在のオペレーティングシステムのシステム名を出力します。オプションを指定すると、uname(2)sysinfo(2) (またはいずれか一方) が返した選択情報を出力します。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–a

システムから現在、入手できる基本情報を出力します。

–i

プラットフォーム名を出力します。sun4v アーキテクチャーのマシンの場合、–i オプションで sun4v が返されます。sun4v マシンのプラットフォーム名を取得するには、prtconf(1M)–b オプションを付けて実行します。

–m

コンピュータのハードウェア名 (クラス) を出力します。このオプションを使用するのは望ましくありません。代わりに uname –p を指定してください。(「注意事項」のセクションを参照)

–n

ノード名を出力します (ノード名とは、システムが通信ネットワークに認識されている名前です)。

–p

現在のホストの ISA またはプロセッサ型を出力します。

–r

オペレーティングシステムのリリースレベルを出力します。

–s

オペレーティングシステムのシステム名を出力します。これはデフォルトです。

–S system_name

システム名の引数を指定することによって、ノード名を変更できます。システム名の引数は、SYS_NMLN の文字数に限られています。SYS_NMLN は、<sys/utsname.h> に定義された実装特有の値です。スーパーユーザーだけがこの機能を使用できます。このオプションを使用して変更した内容は、システムのリブート後には無効になります。

–v

オペレーティングシステムのバージョンを出力します。

–X

システムの拡張情報を出力します。SCO UNIX による情報と同じように、1 行に 1 つの情報が出力されます。表示される情報には次のものが含まれます。

  • システム名、ノード、リリース、バージョン、マシン、CPU 番号

  • バス形式、シリアル、およびユーザー (Solaris では unknown に設定)

  • OEM 番号 (0 に設定) とオリジナルの番号 (1 に設定)

使用例 1 オペレーティングシステム名とリリースレベルの表示

次のコマンドを実行すると、オペレーティングシステム名とリリースレベルが 1 文字のスペース文字で区切られて出力されます。

example% uname −sr

環境変数

uname の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

>0

エラーが発生した。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
インタフェースの安定性
確実
標準
standards(5) を参照してください。

関連項目

arch(1), isalist(1), prtconf(1M), sysinfo(2), uname(2), nodename(4), attributes(5), environ(5), standards(5)

独立ソフトウェアベンダー (ISV) やその他のベンダーで、それぞれの提供するソフトウェアがインストールされているまたは実行されているプラットフォームの詳しい特性を知りたい場合は、uname コマンドを使用してください。

オペレーティングシステム名とオペレーティングシステムのリリースレベルを表示するには、uname –sr を使用してください。オペレーティングシステムのリリースレベルだけを表示するには、uname –r を使用してください。オペレーティングシステムのリリースレベルは x.y 形式 (たとえば 5.3、5.4、5.5 など) に限らず、x.y.z 形式 (たとえば 5.3.1、5.3.2、5.4.1 など) でも表示される場合があります。

SunOS 4.x リリースにおいて、uname コマンドと同様の情報を得るために arch(1) コマンドがよく使用されていました。この arch(1) コマンドの sun4 という出力が SunOS SPARC システムを示すものとして誤って解釈されることがありました。ハードウェアプラットフォームの情報を得るには、uname –sp を使用してください。

arch –k コマンドと uname –m コマンドは 同じ値を返します。ただし、一般的に arch コマンドの使用が望ましくないのと同様に、この 2 つのコマンドをサードパーティのプログラム上で使用することは望ましくありません。マシンの Instruction Set Architecture (ISA またはプロセッサ型) を確認するには、uname –p を使用してください。