マニュアルページセク ション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

break(1)

名前

break, continue - while、for、foreach、until の各ループ制御から抜け出す、または続行するためのシェル組み込み関数

形式

sh

break [n]
continue [n]

csh

break 
continue 

ksh88

*break [n]
*continue [n]

ksh

+break [n]
+continue [n]

説明

sh

break ユーティリティーは for ループまたは while ループ中であれば、ループを終了します。n を指定すると、n レベル分ブレークします。

continuefor ループまたは while ループの次の繰り返しを実行します。n を指定すると、n 番目のループから実行します。

csh

breakforeach または while 内の最も内側にあるループの end の次から実行を再開します。現在の行の残りのコマンドが実行されます。これによって、複数レベルのブレークを break コマンドのリストとして 1 行にすべて書き込めます。

continuewhile または foreach 内の最も内側にあるループの、次の繰り返しから実行します。

ksh88

breakfor ループ、while ループ、until ループ、または select ループがあれば終了します。n を指定すると、n レベル分だけループを終了します。処理に含まれるループ数より n が大きい場合には、もっとも外側のループで終了します。

continuefor ループ、 while ループ、 until ループ、 または select ループの次の繰り返しを実行します。n を指定すると、n 番目のループから実行します。処理に含まれるループ数より n が大きい場合には、最も外側のループが使用されます。

このマニュアルページでは、1 つまたは 2 つのアスタリスク (*) が先頭に付加されている ksh88(1) コマンドは、次の方法で特殊な処理を受けます。

  1. コマンドが完了しても、コマンドの直前の変数代入リストは依然として有効です。

  2. 入出力のリダイレクトは変数代入後に行われます。

  3. エラーが発生すると、それを含むスクリプトは中止されます。

  4. 変数代入形式で、** から始まるコマンドに続くワードは、変数代入と同一の規則で展開されます。つまり、チルド置換は = 符号の後に実行され、ワード分割とファイル名生成は実行されません。

ksh

break は、もっとも内側の forselectwhile、または until ループを終了するシェルの特殊組み込み関数です。また、n が指定されている場合は、n 番目のループを終了します。ループの次のコマンドから、実行が続行されます。

n が指定されている場合、これは正の整数 (≥1) でなければなりません。処理に含まれるループ数より n が大きい場合には、最後のループが終了します。

continue は、シェルの特殊組み込み関数で、もっとも内側の forselectwhileuntil ループの先頭 (存在する場合)、または n 番目のループの先頭 (n が指定されている場合) で、実行を続行します。

n が指定されている場合、これは正の整数 (≥1) でなければなりません。処理に含まれるループ数より n が大きい場合には、最後のループが使用されます。

このマニュアルページでは、1 つまたは 2 つの + 記号が先頭に付加されている ksh(1) コマンドは、特殊な組み込みコマンドであり、次のように処理されます。

  1. コマンドが完了しても、コマンドの直前の変数代入リストは依然として有効です。

  2. 入出力のリダイレクトは変数代入後に行われます。

  3. エラーが発生すると、それを含むスクリプトは中止されます。

  4. 組み込みコマンドは、有効な関数名ではありません。

  5. 変数代入形式で、++ から始まるコマンドに続くワードは、変数代入と同一の規則で展開されます。つまり、チルド置換は = 符号のあとに実行され、フィールド分割とファイル名生成は実行されません。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os

関連項目

csh(1), exit(1), ksh(1), ksh88(1), sh(1), attributes(5)